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第14話 信じるの?

いくら何でもさすがに3股はないだろと思いつつ、
廉ならありえなくもないという気もする。
そんな廉と希美が親しくするのは、ますます不安だ。
単なる嫉妬心だけじゃなくて、
希美が廉に泣かされるんじゃないかと心配になってきた。

ふいに、詩織が僕の顔をのぞきこんできた。
「その噂、新は信じる?」
「……いや」
本当は半信半疑というところだけど、
廉を苦手だと思っていることを悟られたくなくて、
とっさにそう答えてしまった。
そして尋ね返した。「詩織はどう思った?」
「嘘の真偽は当事者にしかわからないけど。
そんな噂が立つこと自体が嫌」
詩織の口調が厳しくて、あれ? と思った。
詩織は廉のことを好きなんじゃないのか?
いや、好きだからこそ、
廉の悪い噂にいらだっているのかもしれない。
詩織は続けた。
「だって、新が3股かけてるなんて噂が流れても、
みんな信じないよ」
「そりゃ、僕がそんなにモテるわけないからね」
「そういう意味じゃなくて。新だったら、そんなひどいこと
するわけないって、みんなが思ってくれるでしょ」

さっきまで、廉に負けていると焦っていたけれど、
詩織の言葉のおかげでスッと楽になった。

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