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第64話 美しい光

「おれ、意外と思い出さないんで、驚いてる。
たぶん、最後にかなりしっかり拒否されたんで、
そのおかげだと思う」
「麻美ちゃん、強いんだね」
「ああ。すごくしっかりしている。
きっちりピリオドを打っていったよ。
それでおれも、あ、もう、いいやって」
「そうなんだ……」

恋の終わりって、案外あっけないのかもしれない。

やがて夕暮れが近づき、フラワーパークには、
木々に明かりが灯り始めた。
池では、ミストにした水にレーザー光線を当て、
色とりどりの光が踊り出す。

「きれいね」
「ああ……なあ奈津美、来週も会えない?」
わたしは、となりにいる一希の顔を見上げた。
ちょっとだけ、迷ったかもしれない。
でも一希が隣にいると心からホッとする。
その気持ちを味わえるなら、もう一度会っていい。
「うん、いいよ。また来週ね」

一希が笑顔が、ブルーの光に照らされる。
わたしたちは家路につくため駐車場へと向かった。

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