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第62話 あの時わたしが

フラワーパークには一希の車で出かけた。
お昼前に出発して、着いたのは14時前。
大学のころ、ふたりで遊びに行った時とは、
季節がちがうので咲いている花もちがう。
あの滝のように咲いていた藤の花は、
今はもう見られない。

それでも、緑あふれる公園を歩くと、
自然と肩の力が抜けてリラックスできる。
かなり気温が高いけれど、
薄曇りで日差しが強くないのが助かる。

「この公園、やっぱり好きだな」
一希は歩きながら、大きく伸びをした。
すると一瞬、今の一希が大学のころの一希に見えた。

あの日、何か言いたそうだった一希。
あの時わたしも、一希が何か言ってきたら、
それに応えてもいいかな、と考えていた。

今は、どうだろう?
車の中ではおたがい、好きなテレビ番組の話や、
仕事先でのおもしろい人や笑える失敗の話を、
笑いながら話しているうちここまで来てしまった。
まったくの友だちモードで緊張はしていない。
わたしたち、この先どんな感じになるんだろう?

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