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たった数日間で、わたしは彼のことをこんなに好きになっていたの?

雄吾の返答は、一般論に聞こえなくもない。
でも、そんなあやふやな回答で満足する黒木さんじゃない。
「じゃあ、ただ今、絶賛片想い中ってわけだ」
「まあ、そうなりますかね」

呼吸が止まった。
シールを貼る手も止まった。
思考も停止して、頭が真っ白になっている。

雄吾ガ片思いヲシテイル。

その事実に、胸が苦しくなった。
酸素不足みたいに苦しくて、
アンハッピーエンドの映画を見たときみたいに切ない。
なんなのこの感情?
私はこんなに雄吾を好きになっていたの?
雄吾がNYから帰ってきて、たった数日の間に――。

「どんな人なの? 町田くんが好きになった人って」
黒木さんの質問はさっきから、私が知りたいことばかり。
だけど、耳をふさぎたくなる。

だって、雄吾の答えを聞けば聞くほど、私は傷ついていく。
雄吾の心の中に私が入り込むことはできないってことを
思い知ることになるから。
うすうすわかっていることでも、
望みが絶たれていくのはやっぱり悲しい。

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