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彼のことを知りたい気持ちが、どんどんわき上がってくる

入社以来、雄吾とは何度も2人で食事をしている。
ただの同期だし、緊張なんてしたことなかったのに。
今は変に意識してしまって落ち着かない。

それから、雄吾のNYでの話をいろいろ聞いた。
「雄吾って名前を、You goって茶化されてさ。
そいつの名前がなんと『ハッタリ』!
で、『俺の名前は日本の忍者だ』って言うんだよ」
「おしい! 一文字ちがいで大きなちがいだね」
雄吾の話に、久しぶりに声を出して笑った。

楽しい時間はあっという間に過ぎる。
店を出ると、粉雪が舞っていた。
「寒っ……。NYに比べたらどうってことないんだろうけど。
それにしても、NYに行って雄吾、やっぱり変わったよ。
入社したてのころは、どちらかというと頼りなくて、
つまらない男って印象だったけど」
「ひどいなー」
「あ、ごめん」
こういう失言も、私に彼氏ができない理由のひとつかも。
気をつけなくちゃ。

だけど、雄吾はとくに怒った顔もせず続けた。
「NYに行ってよかったよ。いろいろ考えさせられた。
寒さは人を哲学者にするんだな。もし南国に赴任してたら、
ぼーっとくつろいで、何も考えなかった気がする」
NYという街が雄吾を変えたのだろうか。
それとも、年月が彼を大人の男に成長させたのだろうか。

雄吾のことを知りたい気持ちが、どんどんわき上がってくる。

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