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彼はわたしのことなんてどうでもいいんだ。そう思うと謝る気になれなくて

安曇さんに新年会に呼ばれた日の朝、
わたしは普段よりも30分早く起きて
いつもより念入りに服を選び、
念入りにお化粧をして家を出た。
「うー、寒い」
駅までの道の途中、北風が吹くと、
思わずマフラーを口元まで引き上げる。

あれから修二からメッセージが2回ほどあった。
その両方ともが「いったいどうしたの?」だけど、
そんな風に聞かれても、答えられるわけない。

いつもわたしばかりが修二のことを思って、
わたしばかりが、ふたりの未来を考えて、
なのに修二はわたしなんて大切じゃなくて、
自分の未来のことしか考えていない。

そんな人と、これ以上一緒にいたくない
……わけじゃないけれど。
でもまたあんな付き合い方が続くのかと思うと
自分のほうから謝る気になんて、とてもなれない。

「いいよ。今日は修二のことは忘れて
安曇さんたちととことん楽しもう」
わたしは修二のことを頭から振り払うよう、
首を左右に横に振ってみた。

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