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もう、彼と一緒にいることに1秒だって耐えられない

「おお、今年は大胆なお願い事ね」
わたしは笑っていたけれど、この時もう、
かなり傷ついていたのかもしれない。

わたしが修二を好きなのと同じくらい
修二にもわたしを好きでいてほしい。
交際が始まったころはそんなバランスだったのに。
最近はどう考えても、
こちらが彼を思うほど、彼はこちらを思ってない。

「修二は、これからのわたしたちに、
願うことは何かないの?」
「特にないな」

修二はそう言った時、わたしのほうではなくて、
どこか遠くを見ていた。
いったいこの人は、何を見ているのだろう。
わたしではなく、いつも何を?

「じゃあ、もういいね」
わたしはそう言うと、修二にくるりと背を向け、
ひとりスタスタと神社の境内をあとにした。
「美結、どこいくの!?」
うしろから修二の呼ぶ声が聞こえたけれど、
もう、彼と一緒にいることに
1秒だって耐えられない。
心の中はそんな気分でいっぱいだった。

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