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雑学 不調

食物繊維のとりかた、冷水を飲む……。臨床内科専門医が教える「便秘解消法のウソ」

便秘対策として、ゴボウやイモ類に含まれる食物繊維が効くと聞いて実践していますが、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長は、「便が硬い方や、便秘と下痢を繰り返す方は不溶性の食物繊維をとると逆効果です」と言います。

そこで、よく耳にする便秘改善法の真偽についてお尋ねしました。

■食物繊維をとる=便秘解消とは限らない

便秘の原因と影響について、正木医師はこう説明します。
「便通とは、毎日あるのが健康な状態です。ですが、『毎日排便があっても便が硬くて量が少ない』、『残便感がある』、『排便に苦痛を感じる』場合は、便秘と考えましょう。

『腸のぜん動運動が弱い』、『ぜん動運動が強すぎて腸がけいれんを起こす』、『排便のリズムが崩れて便が届いても便意が起こらない』などが原因です。

便秘が続いて便が腸に長くとどまると、『腸内に悪玉菌が増えて、肌荒れや吹き出物ができる』、『血行が悪くなって、肩こりや腰痛につながる』、『自律神経の働きが乱れて、イライラや不快感がつのる』など、心身に悪影響を及ぼします」

さらに正木医師は、「世間で言われる便秘解消法には、実は逆効果なことも見受けられます」と、次のように説明します。

1.食物繊維のとりかた
便秘改善=食物繊維をとる、と思われがちですが、食物繊維には、「こんにゃく、海藻類、果物類に含まれる水溶性の食物繊維」と「穀類、豆類、野菜類、イモ類に含まれる不溶性の食物繊維」の2種類があります。

便秘と下痢を繰り返す、便が硬い、便意が起こらない方が不溶性の食物繊維をとると、余計におなかが張って症状が悪化することがあります。善玉菌を増やし、水に溶けて便をやわらかくする「水溶性の食物繊維」をとってください。

一方、腸の動きが鈍いと感じる方は「不溶性の食物繊維」をとりましょう。水に溶けないので腸内で水分を含んで膨らみ、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を高めます。

2.目覚めに冷水を飲む
起床時にコップ1杯程度の水を飲むと、腸が目覚めを感じてぜん動を開始するので、便秘の改善につながります。

しかし、腸の働きが弱っている方の場合、冷えは大敵です。冷たい水を飲むと胃腸が冷えて、より腸の動きが鈍くなることがあります。白湯(さゆ)か常温の水を飲んで、腸のぜん動運動を促しましょう。

3.油分を控える
排便のためには、大腸にある便をできるだけスムーズに肛門に運ぶ必要があります。油分を控えすぎると、便の移動をさまたげることがあります。

エクストラバージン・オリーブオイルは、便のすべりをよくするとともに、主成分のオレイン酸が腸の動きを活性化させます。毎朝、大さじ約1杯のオリーブオイルを飲むことが便秘対策に有効だと分かっています。

4.便秘対策の薬(下剤)を飲み続ける
2週間以上、下剤を飲み続ける、規定の量以上にたくさん飲むと、腸に炎症が起こって働きが鈍るため、逆効果です。便通の改善が見られたら、少しずつ薬の量や回数を減らして、自然と排便できるようにしましょう。薬の効き目が感じられない頑固な便秘が続く場合は、自己判断で薬を増やしたりせずに、かかりつけ医に相談しましょう。

自分の体質や便秘の状態を理解し、適切な方法を試すようにしましょう。

(取材協力:正木初美、文:岩田なつき/ユンブル)

取材協力
正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、大阪府女医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック 大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
http://masaki-clinic.net/wp/

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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