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口を開けば仕事、仕事って……わたしのことはどうでもいいの?

玄関扉の前でインターフォンを鳴らしてみたが、
案の定、修二はまだ帰ってない。
そこで合鍵で中に入り、
先にシャワーを使わせてもらった。
出てから30分ほどで、彼は帰ってきた。

「あー、疲れた。年末に向けて大変だろうな、
とは思っていたけど、想像以上の仕事量だよ」

修二は玄関先で靴を脱ぎながら
大きくため息をついた。
いきなり、聞きにくい雰囲気が出来上がる。

「年末が過ぎたら、時間できそう?」
「どうだろう。うちの信用金庫、
年明けは年明けで、年金相談会とか、
いろいろイベントやるみたいだからね」

わたしは負けずに、微笑みながらたずねてみた。
「年が明けたらでいいから、
ふたりきりで、どこか旅行にいきたいな」

すると、先ほどの玄関先より
さらに大きなため息を、修二は吐き出した。
「今、仕事が大事な時期なんだよ。
旅行とか……ちょっと考えにくいな」

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