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雑学 不調

歯科医に聞く。あなたの口臭ケアは正しい?

口臭対策のグッズや予防についての情報があふれています。「『緑茶は口臭予防になるのですよね』と聞かれることがありますが、間違いです」と話すのは、歯学博士で歯科・口腔衛生・口臭外来の江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長。

口臭の正しいケア法について、江上医師にお尋ねしました。

■朝食を抜くのはNG

口臭の原因について、江上医師はこう説明します。
「口臭の源の一つは、口の中に常在している細菌です。だ液の分泌量が減っているときや口の中に食べカスがあるときは、口の中が酸性に傾きます。すると、細菌の活動がより活発になり、不快臭が発生しやすくなります。

これらの増殖やにおいを防いでいるのは、だ液です。

赤ちゃんのよだれをイメージしてください。だ液がサラサラで透明でふんだんに分泌されているときは、においは気にならないでしょう。においが発生するのは、分泌量が減って、白く濁って粘り気のあるときです」

口臭抑制の秘けつは、だ液にあるのだとか。はっとする話です。

そこで、だ液の力を念頭に置いた上で、「ちまたで耳にする口臭対策のノウハウは正しいのか」を、江上医師に伺いました。

Q1.緑茶やコーヒーを飲むのは有効!?

江上医師 × 緑茶に含まれる葉緑素には消臭作用、カテキンには殺菌作用があり、一時的には口臭を消すことができます。また、香りでごまかせそうに思いますが、口の中が渇いてだ液が不足しているときに飲むと、口臭予防としては逆効果になります。

コーヒーも緑茶もカフェインを含むため、利尿作用があるのでだ液の分泌を抑えてしまいます。

Q2.水を飲むのは有効!?

江上医師 ○ 緑茶やコーヒーと違って、水には水分補給の役割があり、口の中を潤わせます。口臭の元の一つ、口の中のベタつきを洗い流すイメージで飲んでください。口の中の乾燥を防ぎ、だ液の分泌を促します。

Q3.朝食を抜くのは有効!?

江上医師 × 空腹感やそのストレスから、口臭が発生する原因になります。食事をすると、消化や飲み込む動作を助けようとだ液が盛んに分泌されます。安定してだ液を分泌させるには、自律神経が関係します。リラックスモードで働く副交感神経を優位にするために、1日3食の規則正しい食生活を心がけましょう。

Q4.ガム、昆布をかむのは有効!?

江上医師 ○ 口の中は、異物を感じたらだ液が出るようになっています。ガムの味がうすくなったりかみ疲れたときは、舌の上に丸めて置いておくだけでもだ液の分泌につながります。ただし、むし歯予防のために、キシリトール配合やシュガーレスタイプのガムをかみましょう。

おやつ昆布(おしゃぶり昆布)をかむこともお勧めです。だ液の分泌を促すとともに、保湿成分の高いアルギン酸が豊富に含まれるので口腔内の乾燥も防ぐことができます。

Q5.舌の運動は口臭ケアに有効!?

江上医師 ○ 自分の口臭を不快に感じたら、口の中で舌先をぐるぐると上下左右に動かしましょう。だ液腺が刺激されてだ液がたまります。それを飲み込むと、においは弱まります。

その後、口を半開きにして数回、呼吸をしましょう。口の中と外の空気を入れ替えると、においがおさまるでしょう。

江上医師は、次のアドバイスを加えます。
「口臭を予防するためのポイントは、だ液です。だ液が分泌される方法をとれば適切なケアができると覚えておきましょう」

ネバネバしただ液が口の中にたまったときは、口臭が発生するサインとのことです。サラサラのだ液が出るように意識しながら、水を飲む、舌の運動を行って呼吸を繰り返す、ガムをかむなどを試しましょう。

(取材協力:江上一郎、文:岩田なつき/ユンブル)

取材協力 江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・口腔衛生・口臭外来の江上歯科院長。日本口臭学会会員。
江上歯科 大阪市北区中津3-6-6 阪急中津駅から徒歩1分、御堂筋線中津駅から徒歩4分
http://www.egami.ne.jp/

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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