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専門家雑学 不調

レンズ装着中にゴミが入った! 眼科専門医に聞く。目に異物が入ったときの正しい対処法

クレンジングオイルが誤って目に入ったという同僚。さっと洗い流すも、翌日も違和感と痛みがおさまらず眼科を受診すると、「眼球に傷がついている」と診断されたとか。目に何かが入ったときはどのように対処すればいいのでしょうか。

そこで、眼科専門医でみさき眼科クリニック(東京都渋谷区)の石岡みさき院長に、詳しいお話を伺いました。

目をこすらずに、まずはまばたきを繰り返して涙で洗い流す

ケース1.目にゴミや砂が入った!

石岡医師 眼球の表面はやわらかく傷つきやすいので、絶対に目をこすってはいけません。ゴミや砂、虫、ホコリなどが入ると、痛みとともに涙が流れます。ほとんどの場合は、まばたきを繰り返すうちに涙とともに流れ出ます。

それでも取れず、まぶたの裏側に異物がある場合は、手をよく洗ってからまぶたを裏返します。異物が見えるようであれば、清潔なガーゼや綿棒の先を水でぬらして取り除きましょう。

ただし、上まぶたの裏側に入った異物は、肉眼では見えないことがあります。また、角膜(黒目)の表面についた場合は、自分では取り除けません。早めに眼科を受診しましょう。

ケース2.コンタクトレンズ(以下レンズ)装着中にゴミが入って痛い!

石岡医師 目薬を点眼し、まばたきを何回かして洗い流してください。解消しない場合は、ゴミがレンズにくっついていると考えられます。手をきれいに洗ってからレンズを外し、よく洗浄して装着し直しましょう。それでも痛みや違和感が続く、あるいは頻繁に起こるときは、すぐにレンズを外して、眼科を受診してください。

中には、「1日使い捨てタイプのレンズですが、すすいで入れ直します」とおっしゃる方もいます。ですが、ワンデーのレンズは、仕様上、一度外したものを再度装着してはいけません。再利用を想定して製造されておらず、薄く破れやすいからです。

新しいレンズに交換しましょう。

また、使い捨てタイプのソフトレンズは、スポンジのように水分を含んでやわらかくなる素材で作られています。そのため、顔や髪を洗ったときの水滴、化粧品の液体、消毒液など、汚れた水が目に入ると、汚れがレンズの表面に張り付いたり角膜(黒目)に入ることもあります。

ですから、お風呂、プール、温泉などでは、レンズを外しましょう。

ケース3.目に洗剤が入った!

石岡医師 薬品類が目に入ったときは、すぐにゆるめの流水で10分程度洗い流したのち、眼科を受診しましょう。

目に痛みや異常を感じない場合でも、眼球に損傷を受けている場合があります。このとき、正しい治療を受けるためにも、成分が分かる容器を持参してください。

ほかに、毛染め液や除光液などが目に入った場合も同様です。目をこすってはいけません。すぐに洗眼してから眼科を受診しましょう。

レンズを装着している場合はすぐに、外せるようであれば外して洗い流してください。外せないときは、そのまま洗眼します。このとき、ソフトレンズを装着している場合は、再使用できません。その後、必ず眼科を受診しましょう。

ケース4.目に異物感があるのに、何も入っていない!

石岡医師 気付かないうちに、見えないゴミが目に入っていることがあります。また、心当たりがなくて異物感が続く場合は、「ものもらい(麦粒腫・ばくりゅうしゅ)」、花粉症やハウスダストなどアレルギー反応によって結膜に炎症を起こす「アレルギー性結膜炎」、涙の分泌量の減少や質の低下で目の表面を潤す力が低下する「ドライアイ」などの可能性があります。

特にドライアイは、「オフィスワーカーの3人に1人に症状が見られる」という報告があるほど、年々増加傾向にあります。目の乾燥だけでなく角膜に傷がついて、ゴロゴロするなどの違和感を訴える方も多いです。

また、「目がゴロゴロするのは何か入っているに違いない」と思い、何度も眼球を触る、頻繁に水道水で目を洗うなどした結果、角膜炎(黒目の表面の角膜の炎症)になった方もいます。

目に異物が入ったときに、焦って目をこすらない、触らないことが何より大事であり、異物に応じた素早い対処が必要だということを覚えておきましょう。

取材協力:石岡みさき氏。眼科専門医。医学博士。みさき眼科クリニック院長。横浜市立大学医学部卒、平成5年よりアメリカ・ハーバード大学に留学、眼の免疫の研究に従事。帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて角膜・前眼部疾患について学ぶ。

平成10年両国眼科クリニック院長。平成20年、生まれ育った渋谷区代々木上原にて「みさき眼科クリニック」を開業。専門はドライアイ、眼のアレルギー。
http://www.misaki-eye.com/

(取材協力:石岡みさき、文:岩田なつき/ユンブル)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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