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この人は結婚を押し付けてこない。不思議と素直に聞けて

考え込むような顔をした私に、宇津木先生が続けた。
「ほかに挑戦したい仕事があるなら、
それに必要な資格を取得すればいいと思うんだけど。
パラリーガルは、女性が長く勤められる職業ではあると思うよ。
さっきも言ったようにパラは経験第一だから、
続けるんだとしたら、毎日経験を積んでいることが、
十分、将来に向かっていることだと思うよ」
そうなのか……それなら、今のままでいいってこと?

多摩川さんも、宇津木先生の言葉にうなずいた。
「あとさ、将来のことを考えるなら、人生を一緒に生きていく
パートナーを探すのも大事なんじゃない?
人生が楽しく、豊かになるようなさ」
多摩川さんの言い方はどこか温かい。
結婚を押し付けるような感じじゃないので、素直に聞ける。
「って、まだパートナーを見つけていない僕が言うのは変か。
つい自分の願望を口にしちゃいました」
多摩川さんのおどけた口調に、3人で笑った。
宇津木先生と多摩川さんのおかげで、不安やあせりが解けて、心が楽になった。

その夜は、おおらかな気持ちで帰宅できた。
おかげで菜奈さんへの返信もいたって冷静にできた。
『いいですよー。菜奈さんの都合のいい日程を
いくつか候補としてあげてもらえますか』
菜奈さんからの返事はすぐにきた。
『今度の土曜か日曜はいかがですか?
昼でも、夜でも大丈夫です』

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