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食事に来てよかった。もしまっすぐ家に帰っていたら――

私は、わざとツンとすましたフリをした。
「それ、セクハラですよ」
「業務時間が終わったら、いいんじゃなかったっけ?
先生、専門家としてアドバイスをお願いします!」
多摩川さんは笑いをこらえながら、宇津木先生に話をふった。
「んー、本人が嫌がったらセクハラ。嫌がらなかったらセーフ」
「先生、その発言、法律の専門家とは思えませんね」
と私が言い、多摩川さんは「すばらしい弁護だ」と感心した。
みんな冗談だとわかっていながら、悪ノリしている。

楽しい。3人で食事に来れてよかった。
まっすぐ家に帰っていたら、きっと輝と菜奈さんのことを
うじうじと考えて、暗い気分になっていたと思う。

それから、私の恋愛の話にはふれずに、
料理や温泉、仕事の話で盛り上がった。
その流れで、私は2人に尋ねた。
「多摩川さんや先生のお話を伺っていると、先のことまで
考えて努力されているんだということがよくわかります。
最近、私も将来のことを考えなきゃと思うようになって。
何か資格を取ったほうがいいですか? 秘書検定とか社労士とか」
「うーん」と宇津木先生が宙を見上げた。
「パラの仕事は経験第一だから、どっちの資格も必須ではないよ。
転職時に履歴書に書くために、ないよりあったほうがいいかもってくらいかな。
でも、あるからといって評価されるとは限らないから、
費用対効果を考えるとイマイチだと思う」
「そうなんですね……」
将来のためにできることって、何があるんだろう?

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