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おしゃれで落ち着くお店……ここもデートで来たのかな?

菜奈さんからの話ってなんだろう?
やっぱり輝のことだよね。
まさか、2人の仲をとりもってほしいとか?
やだ、私、キューピッドみたいな真似はできないよ。
でも、ひょっとしたら、ほかに好きな人がいるのに
輝がしつこいとか、そういう相談かもしれない。
話を聞いたら、菜奈さんの本音がわかりそうな気がする。
私は会った方がいいかもと思い始めていた。

仕事中なので返信はしないで、スマホをしまった。
裁判所へ提出する書類の作成は、ミスが許されず神経を使う。
おかげで菜奈さんのことが頭から離れた。

多摩川さんと宇津木先生の打ち合わせが終わり、
赤坂にある鉄板焼きの店に移動した。
おしゃれな隠れ家風の個室で、狭いけれど不思議と落ち着く。
「多摩川さん、さすが、いいお店知ってるね」
おしぼりで手を拭きながら、宇津木先生が言った。
ここもデートで来たのかな? 
なんて思ったけれど、口に出すのはやめておいた。
「宇津木先生との会食は久しぶりですね。
先生、いっつも忙しそうだから」
「ワーカホリックはお互いさまでしょ」
「まあ、そのせいで彼女に逃げられました」
「僕も奥さんに逃げられそうですよ」
2人の会話はスムーズで、居心地がいい。
「佐久さんは? 彼氏とどうなの?」
え、私? 急に、多摩川さんに話をふられて戸惑った。

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