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ハンバーガーの味見。恋人じゃなくても、していいの?

寂しさを隠して、私は笑顔で輝と会話をし続けた。
順番が来て店に入ると、私はオリジナル・ロコモコを、
輝はハワイアン・バーガーをオーダーした。
「それ、うまそう。ちょっとちょうだい」
「どーぞ」
「ん、うま。こっちもイケるよ」
輝は食べかけのハンバーガーを私に差し出した。
こんなふうに味見をしあうなんて、ドキッとする。
付き合っていたころは当たり前だったけど、
友だちどうしでも、こんなことする?
輝の表情は無邪気だ。きっと輝は、深く考えていない。
ただ、両方食べてみたかった。それだけ。
そんな輝の単純さがときどきうらやましくなる。

お目当てのアサイーボウルは食後に頼んだ。
「これ、絶品! アサイースムージーはヘルシーな感じだし、
フルーツの甘みと酸味のバランスがすごくいい」
「俺、これなら毎日食べれる」
「えー、どんなおいしいモノでも、毎日はムリ」
「そう? 俺はおにぎりだったら、ほんとに毎日イケる」
「具を変えるのはナシだよ」
「じゃあ、おかかおにぎり。前に結美絵がつくってくれたろ。
うちに何にも食べるものなくて、鰹節とパックの白米で
ささっとつくってくれたとき、魔法みたいで感動した」

気づくと、涙がこぼれていた。
胸が苦しくて……いつの間にか勝手に涙が……。
輝が驚いた顔で、私の涙を見つめていた。

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