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寂しいよ……「別れた女には幸せになってほしい」なんて

やっぱり多摩川さんといるところを、輝に見られていたんだ。
「なんで事務所の人じゃないって思うの?」
「んー、なんとなくチャラそうだったから」
「そうかな?」
確かに話してみると軽いノリはあるけど。
でも、パッと見は、まじめそうに見えるんじゃないのかな?

「あの人は、うちの取引先で会計コンサルの人。
仕事熱心で、とても素敵な人だよ」
「ふーん」
「先輩が独立したときに、自分もついて行ったんだって。
安定よりチャレンジをとった勇気ってすごいよね。
自分の仕事に誇りを持ってるって感じで、尊敬する」
あえて、オーバー気味に多摩川さんのことを褒めた。
そうすることで、輝と対等な関係でいられるような気がした。
私だけが未練を持って、ヤキモチをやいているなんて、
絶対に知られたくない。

「気をつけろよ。男は、仕事とプライベートはちがう顔だから」
「なに、それ? 心配してくれてるの?」
「心配……かもな」
その一言に、一瞬、胸がときめいた。
だけど、次のひと言にガッカリした。
「だって、別れた女には、幸せになってもらいたいと思うから」
やさしそうに聞こえるけど、突き放した言葉。
私たちの関係は本当に終わったんだと、思い知らされる。

寂しいよ、輝。こんなのって、寂しいよ。

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