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専門家雑学 不調

実は医学で解明されている! しっかり睡眠&規則正しい生活で、脱・こわ~い「金縛り」

中村真樹

怪談話によく登場する金縛り。友だちや知り合いから「目を開けたら、体が動かなくて、胸の上に白い女が乗っていた……」なんて話を聞いたことがある人も多いのでは。実は、金縛りは医学的に説明できるそう。そのメカニズムについて、睡眠総合ケアクリニック代々木院長の中村真樹先生に聞きました。

金縛りのメカニズム

■レム睡眠からの「睡眠麻痺」

「睡眠には、記憶の整理の役割があるとされる『レム睡眠』と、脳も体も休め、ぐっすり熟睡する『ノンレム睡眠』があります。夢を見るのはレム睡眠のときが多く、夢にあわせて体が動かないよう、脳のある場所が全身の筋肉にブレーキをかけています。そのため、レム睡眠の最中に突然目覚めると、体がまったく動かないという『睡眠麻痺』の状態に陥ります。これが、金縛りの正体です」(中村先生)

睡眠麻痺の状態では、体が動かないだけでなく、自分の意志で深く息を吸ったり、声を出したりすることはできません。そのため息苦しさを感じることがあり、まるで胸の上に何かが乗っているような感覚に襲われることも。

「『人影やお化けが胸の上に乗っていた』『何かに手足を押さえつけられた』という金縛り体験が多いのは、そのせいです。また、夢から覚めた直後に起きるため、直前まで見ていた夢の内容と現実を混同することも少なくありません」(中村先生)

金縛りを体験する年代は10~20代に多いとされています。ただし、もっと幼いときに経験することもあれば、高齢者になってから経験する人もいるそうです。

「夜更かしや徹夜といった不規則な生活のほか、ストレスや過労が重なることも、睡眠麻痺を招きやすいと言われています。ひんぱんに金縛りになるという人は、意識して規則正しい生活リズムをつくったり、熟眠できる就寝環境を整えてみましょう」

■頻発する金縛りが病気の可能性も!?

さらに、金縛りの頻度があまりにも多いときは、「ナルコレプシー」という病気の疑いもあるとか。別名「居眠り病」とも呼ばれる睡眠障害の一種で、十分に睡眠時間をとっていても、昼間、強い眠気に繰り返し襲われるのが特徴です。

「過度の眠気に襲われるほか、楽しくて興奮するなど感情が大きく動くと突然、体の力が抜けてしまう『情動脱力発作』が起こるのも特徴です。また、寝入りばなにひどく鮮やかな夢を見たり、金縛りもひんぱんに体験するようになります。ただし、ナルコレプシーの人すべてが金縛りや寝入りのときに夢をみるとは限りません。疑われる場合は入院して検査を行います」(中村先生)

ナルコレプシーは2000人に1人という珍しい病気ですが、現在では薬による治療で日常生活を取り戻せるようになっているとか。

「最低でも2週間は遅くても夜12時前後に寝て朝に起きるという規則正しい生活を続け、6時間以上睡眠を確保しましょう。それでも日中に強い眠気が現れるようなら精神科や神経科、神経内科、また睡眠専門の医療機関(http://jssr.jp/data/list.html)に相談してみてください」(中村先生)

(ミノシマタカコ+ガールズ健康ラボ)

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