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雑学 海外旅行

ソーシャルメディア先進国ノルウェー!一大ブームになった「Hopp-i-havet(ホップ・イ・ハーヴェ)」

ノルウェーのスマフォ普及率はなんと68%!

すでに、私たちの生活の一部となった感のあるソーシャルメディア。ノルウェーでも、ソーシャルメディアは広く浸透しています。特に、facebookの利用者数はとても多く、その浸透率はなんと世界一! ノルウェー人とソーシャルメディアの関係を詳しく見てみましょう。

【共通の話題で楽しむ!Facebookのハッシュタグの使い方】

■使って当たり前、facebook

ソーシャルメディアに関するデータを公表している「we are social」というwebサイトによれば、ノルウェー人の、実に64%がfacebookを利用しているそうです。日本人でfacebookを利用しているのは全体の17%ですから、ノルウェーではいかにfacebookが浸透しているかがよくわかります。

また、日本ではfacebook利用者の82.9%が44歳以下であるのに対し、ノルウェーではその割合は69.5%にとどまります。裏を返せば、45歳以上の利用者が30.5%を占めているといえます。65歳以上の利用者も6%おり、おじいちゃんおばあちゃんが孫とfacebook上でつながっていることも珍しくありません。

さらに驚くべきは、スマートフォンでソーシャルメディアを使っている人の割合です。ノルウェーでは、人口のなんと55%がスマートフォンでソーシャルメディアを利用しています。

この陰には、ノルウェーでのスマートフォンの普及率の高さがあります。日本の39.8%(2014年3月末時点のMM総研調べ) に対し、ノルウェーでは約68%(2013年度世界第5位―google調べ) と高く、ノルウェーでは携帯といえばほぼスマートフォンを指すのが実情です。

■友達500人は当たり前!

ここまでスマートフォンとソーシャルメディアが広まっているノルウェーでは、あちこちでスマートフォンを操作する姿が目につきます。知り合いであれば友達登録するのは当然で、友達の数が500人以上いるのは「当たり前」。

中には、1,000人、2,000人以上いる人も決して少なくありません。人口がたった500万人のノルウェーで、ソーシャルメディア上で人々が密につながりあっているのです。

当然、ソーシャルメディア上での友達の定義は、実社会のそれとはかなり異なります。「○○さんって知ってる?」と聞くと「ああ、facebookでは友達だよ。何回か話したことがあるくらいだけど」といった答えが返ってくることも少なくありません。

現実社会での人とのつながりよりも、ソーシャルメディア上でのつながりのほうが広いという現象が起きています。

■とりあえず、facebook

ノルウェーでは、地域の「売ります・買います掲示板」や、趣味のサークル、子育てサークルなどのページもfacebookで運用するのが一般的です。必要な情報はなんでもfacebook上で手に入る、といっても過言ではないほどです。

子供のお稽古事や私立の幼稚園などでも、情報交換・共有のためにfacebookが活用されています。

中には、子供が深夜に高熱を出したとあわてた様子で子育てサークルのfacebookページに書き込みをし、そんなことをしていないですぐに夜間救急に連絡を取りなさい! とコメントされているお母さんもいたりします。

何かあったらまずはfacebook! が、ノルウェー人にはすっかり定着しているようです。

■個人利用にとどまらないソーシャルメディア

ソーシャルメディアを利用しているのは、もちろん一般人だけにとどまりません。ノルウェー王室もfacebookページを持っていますし、政治団体や政治家、芸能人もfacebookやTwitterを活用しています。

政治家同士がfacebook上で口論、挙句の果てにお互いを友達リストから削除するなど、少々子供じみた行為がローカル新聞で取りざたされたこともあります。

企業のマーケティングにもソーシャルメディアは多用されており、チラシの隅にはfacebookアドレスが記載されるのがスタンダードとなってきました。企業のページでは、製品の宣伝に「いいね!」した人から抽選で製品をプレゼントするなどの企画が多く行われています。

ニュースフィードには、友達がそういったページや投稿に「いいね!」する様子が映し出され、ノルウェー人が積極的にfacebookを使っている様子がよくわかります。

■facebookで挑戦状! Hopp-i-havet

ソーシャルメディア上では、新たな流行が常に生まれています。この春、ノルウェー北部に住む人が流行らせたのが「Hopp-i-havet(ホップ・イ・ハーヴェ)」。Hopp-i-havetとは「海に飛び込む」という意味で、その名の通り、海や湖に飛び込む姿を撮影したビデオをfacebook上に公開するのです。

ただ飛び込むだけではなく、友人数人に挑戦状をたたきつけます。たとえば、「24時間以内に水に飛び込むこと。さもなければ、私にワイン1本!」といった具合に、何かを賭けて挑戦を申し込むのです。

春の北ノルウェーは、気温はようやくプラスになったばかり。海や湖はまだ氷のように冷たい時期です。それでもこのHopp-i-havetはまたたく間に広まり、ついにはノルウェー全土で一大ブームを巻き起こしました。

春の北ノルウェーはまだ雪もたくさん残っている。そんな中、水たまり(?)に飛び込み、笑いをとる人も

しばらくすると現れたのが、このブームを何か意味のあるものにつなげようとする人たちです。「今後24時間以内に水に飛び込まなかったら100クローネ(約1,700円)を寄付すること」「この動画に『いいね!』してくれた人の数に10クローネ(約170円)を掛けた金額を寄付します」といった投稿を始めました。

結果、赤十字やがん患者支援団体などに、多くの寄付金がなされたそうです。

シャイな国民性といわれることの多いノルウェー人。ソーシャルメディアは、そんなノルウェー人のソーシャルライフを豊かにするのにぴったりのツールのようです。

(文・御供理恵)

■著者プロフィール

御供理恵(みともりえ) 東京学芸大学大学院心理学講座修了。ノルウェー人の夫の転勤に伴い、オランダ、ルーマニア、韓国と引越しを重ねる。2010年からは北極圏の町、ノルウェー・アルタ在住。難民受け入れセンターでソーシャルワーカーとして働きながら、ライターとして雑誌・インターネット・テレビなどを通じ、日本に向けてノルウェーから情報発信している。

【webサイト】http://www.arcticrainbow.com/

【facebook】https://www.facebook.com/ArcticRainbow

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