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「寝ていい?」わたし、3時間もひとりで待ってたのに

「乾杯!」
ワイングラスが、チンッといい音をたてた。
待った甲斐があって、やっと健治とのディナー。
少し長めの髪が濡れたままの健治は、
ワインに口をつけると、やっと笑顔になった。
何度見ても、いい笑顔だなと思う。

「今のプロジェクト、いつ頃終わるの?」
「あと半月。2週間ぐらいで終わるはず」
「じゃあ、今がいちばんたいへんだね」

お腹が空いているだろう健治は、
話しながらも、忙しく箸を動かしている。
でも食べ終わったあたりで、首がガクンと落ちた。

「花梨、悪いけど……寝ていい?」
えーっ!
わたし3時間以上も誰もいない部屋で待ったのに。
それに……たしか先週もこんな展開だったのに。
また、なの?
健治の言葉に、一瞬キレそうになったけれど

「うん、いいよ。いっしょに寝よ」
わたしは笑顔で、健治と寝室に向かった。
でも、いつまでこんな生活が続くんだろう。
ああ、由布ちゃんがうらやましいなあ。

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