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雑学 ボディケア

シロクマの体重の半分は脂肪なのに心疾患にかからない―その遺伝子メカニズムは?

シロクマは、主にアザラシやクジラの死骸などの脂肪分の多い動物をエサにして暮らしています。シロクマの体重の半分は脂肪であり、血中コレステロール値は非常に高い状態です。しかしながら、そうした状態でもシロクマが心疾患にかかることは見られません。

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人間の肥満に関して研究する科学者たちは、こうした特徴をもつシロクマの遺伝子に注目しています。

シロクマの遺伝子は、過酷な北極の環境に適応するために重要な特徴を有していると見られています。研究者たちは、その中に血栓を生じにくくする要因も含まれていると考え、遺伝子の作用を分析することによって、人間の肥満を予防する新たな方法が得られることを期待しています。

主任研究者であるカリフォルニア大学のRasmus Nielsen教授は、「シロクマは遺伝的に、高脂肪の食物を摂取する生活に適応できます。

そうした高脂肪の食生活は現代の多くの人間が経験しているものです。シロクマの遺伝子を研究すれば、人体にも将来的に適用できる材料が得られるかも知れません」と語っています。

シロクマが茶色の毛皮を有する他の種類のクマから分化したのは、生物学的にはそれほど古い時代ではないそうです(50万年前より以降)。

シロクマは寒冷な環境に素早く適応し、毛皮の色が変化しただけでなく、代謝や心機能に関係する遺伝子も短期間で急速に変化していったと考えられています。

この他にも昨年、アメリカの製薬会社がヒグマの仲間であるグリズリーを研究し、肥満を防ぐメカニズムについて解明しようと試みました。グリズリーは一日に最大58000キロカロリーもの食物を摂取しますが、肥満だけでなく、心筋梗塞や血栓、糖尿病とも無縁です。

研究によれば、グリズリーは血糖値を下げる効果のあるホルモンである、インスリンへの感度を調整できるということです。大量に食物を摂取して体重を増やす冬眠前にはインスリンへの感度が高くなり、逆に冬眠が開始されるとインスリンへの反応が完全に停止するのだそうです。

このメカニズムの解明のために、この先さらに2年の研究が予定されています。

動物の遺伝子解明が、人類の健康に役立てられる日も近いかも知れません。

Could POLAR BEARS help cure obesity? DNA may hold secret to boosting metabolism and preventing heart disease
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2623455/Could-POLAR-BEARS-help-cure-obesity-DNA-hold-secret-boosting-metabolism-preventing-heart-disease.html

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