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デートなのに……彼の家でひとりでヒマつぶしだなんて

食べ終えて時計を見ると、9時近かった。
こんなことなら武内くんのためにも、
残業した方がよかったな。
わたしはため息をつきながら、
勝手にお風呂に入り、
出てくるとスマートフォンでゲームをしたり、
深夜TVを見たりして、ヒマをつぶした。

なんだろう。
会えない時間よりも今の方が寂しいかも。
このままずっと健治が帰ってこなかったら、
なんて、あり得ないことまで考えてしまう。
結局、ドアの開く音が聞こえてきたのは、
12時を回ってからだった。

「おかえりなさい!」
「ただいま。風呂、入ってくるね」

帰ってきた健治は、あまり元気がなかった。
まだギリギリ20代なはずなのに、
顔色のせいか、ずいぶん老けて見える。
こんな時間まで働いているのだから仕方ないか。

わたしはワインクーラーにワインを冷やすと、
デリで買ったディナーを温め直す。
彼女なんだから笑顔、笑顔で出迎えなきゃ。

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