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乾いた生活――わたしって、そんなふうに見えてるの?

「武内くん、ランチ行くわよ」
「お、誘ってくれるんですね。うれしいな」
「べつに、これも仕事の一環だから」

武内くんが来て3日目、彼をランチに誘う理由は、
昼食のシフトがたまたま同じで、
そのシフトにほかに女性社員がいなくて、
あとの人とは気が合わなかったりと、
まあ半分、仕方なくだ。
行くのはいつもの60分限定ランチバイキング。

「へえ、おもしろい店ですね」
「うん、お昼は大抵ここにしてる」
「たしかに、飽きなくていいと思います」
ふたり別々に、さっさとおかずをとって戻ると、
差し向かいで何も話さず食べはじめる。
でも途中で武内くんが、唐突に顔をあげて言う。
「花梨さん、乾いた生活してそうですね」

何よコイツ! また腹の立つセリフを。
「失礼な。彼ぐらいいるわよ!」
わたしは顔を上げると武内くんをキッとにらんだ。

「おお意外。そうか、彼いるんですね」
武内くんは2、3度軽くうなづくと、また食べはじめた。
まったく失礼なヤツ。

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