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雑学 ボディケア

病院の豆知識「外科・内科などの表示は、医師が自分で決めることができる」「病院と医院の違い」

いざというときに頼りになる病院。診療所やクリニックなどさまざまな名称があるが、なにが違うのだろうか?

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個人経営は医院、法人だと病院なんて話も聞くが、じつはベッドの数で名前が決まる。内科/外科などの看板も自己申告制で、「診察できる」と申請すれば、どの科を掲げてもOKなのだ。

■診療所と病院しか存在しない?

ひとことで病院と呼んでいるものの、免許によって医業か歯科医業に分かれる。どちらも診療所、医院、クリニックなどさまざまな看板を見かけるが、入院用のベッド数によって決まり、厳密には診療所と病院の2種類しか存在しない。

・診療所 … ベッドが19床以下

・病院 … 20床以上

さらに、100床以上で5科以上診療できると「総合病院」に分類されていたが、1996年に廃止され、現在は規定がない。

医院やクリニックは、どちらに含まれるのか? 基本的には19床以下の診療所が使う場合が多いが、例外もある。20床以上あっても病院と名乗らなくても構わないのだ。

19床以下の診療所が○○病院の看板をあげるのはNGだが、20床を超えていても「病院」と名乗らなくても良い。実際に、1,000床以上もある大学付属病院なのに医院と掲げているところもある。つまり、看板に「病院」と明記されていれば20床以上、診療所なら19床以下だとわかるが、医院やクリニックの名称だけでは、どちらかはっきり分からないのだ。

逆に、クリニックの名称も使えないパターンもある。はりやお灸、マッサージなどだ。これらもからだの治療をする場所だから、病院の一種と思われがちだが、医師がおこなう医業ではないので、病院や診療所を連想させる名前は使えない。

療養所、メディカルセンター、診察所などもNGと、医療法第3条によって厳格なルールが定められているのだ。

■「病気が治る」はNGワード?

看板や広告にもおもしろいルールがある。「外科」「内科」などの表示は、医師が自分で決めることができるのだ。

医師が歯科をおこなうこともできないし、その逆もダメだが、それぞれの免許でおこなえる科なら、なにを表示しても構わない。もちろん申請して認可されればの話だが、診療できる知識と技術があれば、何科をおこなうのかは医師次第なのだ。

ただし、完全に自由なわけではなく、内科と外科に細分されるなどの理由から、

・呼吸器科

・消化器科

・胃腸科

・循環器科

などの9つの名称は、現在は使うことができない。見覚えのある名称だが、呼吸器内科、消化器外科などに変更されているのだ。

また、組み合わせによって同居できない科もある。例えば、

1.内科と整形

2.外科と心療

3.産婦人科と男性泌尿器科

などで、1.2.のように、あまりにもかけ離れた分野では「なにが専門なの?」と不安になってしまうし、3.の組み合わせも患者が通院しにくいので許可されない。

広告にも制限は多く、表示できない文字、パンフレットに掲載できない写真もある。おもな例をあげると、

・アンチエイジング … 科学的に根拠がない

・日本一 … 比較してはいけない

・(病名)が治る … 治るとは保証できないので、誇大広告

さらには、元気になった患者さんのイラストも禁止というから、民間企業の広告とは比較にならないほど厳しく規制されているのだ。

■まとめ

・入院用ベッドが20床以上ないと、「病院」の名が付けられない

・20床以上ある「医院」も存在する

・診療する科は、医師が決められる

・組み合わせ不可の科や、広告のNGワードが存在する

厚生労働省の資料では、日本人の通院率は37%と記されている。つまり、10人中3人にはケガや病気があることを意味している。

診療所と病院の違いがわかったので、上手に付き合っていこう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

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