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雑学 ボディケア

DNA鑑定は信用できるって本当?「その精度は約99.9999%」

芸能人の親子関係で話題になったDNA鑑定。昨今は安価で誰でも受けられるようになったので、興味を持っているひとも多いだろう。

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DNA鑑定は信用できるのか? 方法によって差はあるものの、その精度は約99.9999%!を誇る。親子3人そろわなくても判定できるのでお手軽だが、血縁関係を否定されたケースは5組に1組というデータもある。

将来かかりやすい病気まで判定できてしまうので、やらなきゃよかったと後悔しないためにも、心の準備が必要だ。

■親子鑑定のポイント

ヒトは父/母から、それぞれ22本の常染色体と1本の性染色体を受け継ぐ。これらは2本1組のペアとなり、組み合わせによって子の特徴が決まる。性染色体の場合はXとYの2があり、XYは男性、XXなら女性になるのだ。

すべての染色体には、髪の毛の4万分の1ほどの細さのDNAが鎖のようにつらなり、遺伝子の情報は、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)という4種類の「塩基」配列によって表される。その総数はおよそ32億にも及び、遺伝子解析に長い年月を要するのも、情報量が膨大だからだ。

塩基には「遺伝子座」と呼ばれる住所があり、血縁関係にはD2S1338、CSF1POなどが利用される。そこには両親からもらった同種の遺伝子がペアになって存在する。これを「対立遺伝子」といい、親子鑑定の重要なポイントとなっている。

チェックする遺伝子座や数は、鑑定方法により少しずつ違いがみられるが、対立遺伝子を比較し親と同じものがいくつ見つかるかがポイントとなる。例えば遺伝子座・D2S1338を調べた結果、

・親 … パターン19 と パターン20

・子 … パターン20 と パターン24

なら、20つながりで「血縁があるかも」と判定される。

ただし、これだけでの情報では決定力が足りない。極端な例では、血液型が同じだけでも血縁関係ありかも、と表現できるからだ。そこで、そのパターンが一般的なのかをあらわす頻度(PI)が加味される。この例ではパターン20が共通点だが、日本人にはパターン20が多いのか少ないのかを数値化し、「ありがち」「極めてまれ」と強弱をつける。

親子とも「まれなパターン」が見つかれば、血縁関係は濃厚と判断される。

さらには、父親か母親どちらかの影響しか受けない遺伝子(PEGとMEG)もあり、片親+子でも判定可能な要素も多い。警察の犯罪捜査や身元識別にも使われるほどで、そのひとが「誰」なのかを高精度で特定できるのだ。

■味覚も病気も親ゆずり?

両親から受け継がれた遺伝子により、容姿や食べ物の好き嫌いも決まる。おもな遺伝子をあげると、

・PAX3 … 顔立ち

・EYCL3 … 瞳の色

・TAS1R … 味覚(甘さ)

で、身体的な特徴はもちろんのこと、生活習慣も大きく関わる味覚や嗜好(しこう)にも作用しているのだ。

残念なのは、がんや感染症、糖尿病などの生活習慣病の発症にも、少なからず遺伝子が関係している点だ。遺伝子解析から発症リスクを知ることも可能で、もし発症してもそのひとに適した薬や量、副作用の有無まで予測でき、オーダーメイドの治療が望める。

反面、現時点では対処できない病気もあるので、血縁はもちろんのこと、自分を「知る」にはそれなりの覚悟が必要だ。

■ まとめ

・DNA鑑定は、対立遺伝子の比較

・一致する数だけでなく、一般的かどうかを表す「頻度」も重要

・味覚や嗜好、病気の可能性も遺伝する

・望ましくない結果が出ても変えようがないので、安易な鑑定は禁物

ひとの特徴は「ほぼ遺伝で決まる」と考えると、日々の努力がムダに思えてしまう。

ただし、同じ遺伝情報を持つ一卵性双生児も、育つ環境によって趣味や性格が変わる。遺伝=しかたないと考えず、自分らしさを追求し続けよう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

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