お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
雑学 生活

スマホでやけどするって本当?

日本人の半数が利用しているスマートフォン。パソコンにとって代わる勢いで普及率がアップしているが、同時にやけどや焼損の事故も増えている。

【スマホで首にシワができてるかも―その名も“Techneck(テクネック)”】

スマホはやけどするほど熱くなるのか?全開で使うと使い捨てカイロ並の熱を発するので、低温やけどの原因となる。焼損のおもな原因は充電端子の劣化なので、乱暴にあつかうと火事になる可能性もあるのだ。

■スマートフォンはカイロになる?

スマートフォンの熱は、おもにCPUの排熱だ。CPUに使われる半導体は、温度が上がると電気が流れやすくなって正常に作動しなくなる。これが熱暴走だ。そのため多くのCPUには冷却装置が必要で、パソコンの場合はファンの風を当てる強制冷却が一般的だが、スペース/重量に制限のあるスマホはこれができないため、内部の金属板やケースに熱を逃がす構造が多い。

防水のため密閉性が高いのも相まって、熱がこもりやすいのだ。

スマホはどれぐらい発熱するのだろうか? 3.7V・3,000mAhのリチウムイオン電池を熱エネルギーに換算すると39,960J(ジュール)となる。おなじみのカロリーに直すとおよそ9.5kcal(キロ・カロリー)で、脂肪1g分に相当する。

消費電力の50%が熱に変わると仮定し、電池を使い切る時間と、1時間あたりの発熱量をシミュレーションすると、

・12時間 … 1,665J / 398cal

・6時間 … 3,300J / 796cal

・3時間 … 6,600J / 1,591cal

・1時間 … 19,980J / 4,775cal

となる。ミニサイズの使い捨てカイロの発熱量が1時間に3,200Jほどだから、6時間で電池を使い切ると、カイロ代わりに使える計算となる。

スマホの熱で、本当にやけどするのだろうか? 答えはYesで、長時間触れていると低温やけどを引き起こすのだ。

日本カイロ工業会のwebによると、低温やけどになる温度と時間の目安は、

・60℃ … 1分

・50℃ … 3分

・44℃ … 3~4時間

・42℃ … 6時間

とされている。40℃代なら触った瞬間に熱いとは感じないだろうが、肌に触れている時間が長いとやけどしてしまう。とくに、充電しながらガンガン使うとバッテリーの発熱量も増え、温度が上がりやすいのでご注意いただきたい。

■ケーブルの抜き差しはていねいに

焼損のおもな原因は充電で、充電端子に水や異物がついたまま接続したり、端子が劣化して起きるケースがほとんどだ。国民生活センターによると、2009~2013年度のスマホ過熱に関する相談は1,032件にものぼり、充電中の焼損が65件も寄せられている。

充電中に燃えやすい理由は1.電流、2.コネクタの形状だ。スマホの充電にはUSBコネクタが使われるのが一般的で、充電器も5V・1A(アンペア)以上のものが多い。これをJ(ジュール)に換算すると18,000Jとなり、さきのシミュレーションに当てはめると、バッテリーを2時間で使い切るのに匹敵するエネルギーとなる。

また、小型のMicroUSBコネクタが利用されているため、使い続けるうちに変形しやすい。異常が起きた時期を抜粋すると、

・7日未満 … 8.2%

・3~6か月未満 … 20.3%

・6か月~1年未満 … 23.2%

と、時間が経つにつれて事故率も高まっている。もしスマホ側のコネクタが激しく変形し、充電プラグが斜めにささってしまうと、内部のピンも斜めになり隣とショートすることもありえるのだ。

マウスやキーボードにも使われるUSBだけに、多くのひとは危険と感じないだろうが、想像以上の電流が流れている。とくに充電器は、パソコンのUSBポートよりも大電流が流せるので、ショートさせればケーブルを燃え上がらせることぐらい容易にできる。

踏んだりきつく巻いたりしても痛むので、プラグと同様にケーブルもていねいに扱おう。

■まとめ

・スマホを全開で使うと、使い捨てカイロ並に発熱する

・購入から1年程度経つと、事故が起きやすい

・USBコネクタや充電器を乱暴に扱うと燃える可能性あり

機種によってはクレードルと呼ばれる専用の充電台座がある。それを利用すればUSBコネクタの負担も減るので、心配なひとは対応製品がないか確認してみよう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

お役立ち情報[PR]