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同僚付き合いはしょうがない!? 私の旅行はダメだったのに

ショックで声が震えそうになるのをこらえ、
できるだけ穏やかな口調を装ってたずねた。
「なんで? どこに行くの?」
「会社の先輩の引越しなんだ。
同じ部署のやつらが手伝うって言い出してさ。
俺だけ行かないってわけにもいかないから」

本当に引越し? 引越しだとしても、相手は本当に先輩?

疑惑がわいたけれど、直接たずねるわけにはいかない。
たずねたところで、否定されるに決まっている。
とはいえ、ネガティブな気持ちから、
何か文句を言わないと気がすまなくて、
「私がスノボに行くのはダメだったのに」
とたいして思ってもいない不満を口にした。
「スノボは友だちとの遊びだろ。
こっちは、半分仕事みたいなもんだよ。
会社でうまくやっていくためには人間関係が大事って、
お前だって働いているんだから、よくわかってるだろ」

「……仕事だったら、いいよ」
『仕事だったら』の部分をわざと強く言った。
本当に仕事なら、いくらでもいい。
するとコウちゃんは意外な提案をしてきた。
「日曜日は俺が半日、蘭のめんどうをみてやるよ。
鈴も息抜きが必要だろ。どこか出かけてくれば?」
うれしいはずの提案なのに、素直に喜べない。
これも後ろめたさの裏返しなんじゃないかという気がして。

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