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雑学 不調

眼科専門医に聞く。目の検査の疑問を解消!「同じ大きさのCを5つ見て、3つ以上正答すればその視力と判定」

コンタクトレンズの処方前や眼科健診では、視力以外にも赤や緑の光を見る、眼球に光をあてて直視されるなどの検査を受けます。「はい、OK」などと言われるとほっとしますが、毎回、いったい何のための検査をされているのか、気になります。

【眼科専門医が教える。眉間のしわに疲れ目は大敵】

そこで、眼科専門医でみさき眼科クリニック院長・石岡みさき医師に、眼科検査に関する疑問について伺いました。質問への回答は、すべて石岡先生によります。

■視力検査では、なんとなくでも見えた方向を答える

Q1.視力検査で、「C」の開いている方向が見えづらいときはどう答えるべき?

A1.視力測定に使うCのような形の記号は、ランドルト環と呼びます。環(わ)の開いている方向を上下左右で、あるいは斜めで答えてもらいます。

勘違いされている方が多いように思いますが、これが鮮明に見えるのが「視力」ではありません。視力の定義とは、「離れた二点が見分けられること」です。

同じ大きさのランドルト環を5つ見て、3つ以上正答すればその視力となります。2つでは「部分的に見えた」という意味のp=partialで表す、というルールに従う検査となっています。

ですから、ぼんやりとでも見えた方向が分かる場合は、その方向をお答えください。もちろん、分からない場合は「分かりません」と答えましょう。

ただし、目を細めてしまうと、ピントを合わせやすくするピンホール効果でよく見えてしまうので、目は細めないで検査を受けましょう。

また、よく見ようと目を開いてまばたきが減ると見えにくくなるので、まばたきは意識的にする方が良いでしょう。

Q2.コンタクトレンズの処方に、定期的に目の検査が必要なのはなぜ?

A2.視力検査に関しては、確認にとどまることも多いと思いますが、パソコンやスマホなどIT機器を日常的によく使うなどの作業が多い場合、あるいは老眼年齢では、度数が強いと疲れやすくなるため度数を調整して弱くすることもあります。

また、診察時にはご本人の訴えがなくても、「レンズがちょうどよく目の表面にのっているか」(フィッティングと呼ばれます)、「充血や目やに、アレルギー、なんらかの感染の兆候がないか」をチェックしています。

レンズを使用している方が気付いていなくても、眼科医が診察すると、レンズの使用を中止した方が良い方や、レンズの種類を変更したほうが良い方もいます。

少数ですが、コンタクトレンズが原因で失明する場合もあり、そのきっかけとなりうる症状がないかも確認しています。

「調子良くレンズは使えていますか?」とお聞きすると、「はい、問題ありません」と答える方でも、診察すると重度のアレルギー性結膜炎を起こしているケースも多いのです。

Q3.「あごを機器の台に乗せて、目に光を当てる検査」って何を調べているの?

A3.まぶたやまつ毛、まばたきの状態から、涙の状態、目の表面の傷、目の中の炎症、白内障があるかどうかまで診察します。また、瞳を開いたままの状態にする目薬をさして、特殊なレンズを使うことにより目の奥のほうまでチェックすることが可能となります。

眼科診察の基本です。

Q4.のぞくと気球などの絵が見える機器の検査では、何を調べているの?

A4.網膜に目には見えない赤外光を当て、目の屈折力(近視・遠視・乱視などの有無やその程度)と角膜のカーブを解析します。

近視、遠視の度数や角膜のカーブ具合など、視力検査の基本となるデータ、また眼鏡やコンタクトレンズをつくるときのアドバイスを行う指標となるデータが算出されます。

Q5.赤と緑の二重丸のどちらが見えやすいかを答える検査は何を調べている?

A5.度数の強弱を調べています。「緑が鮮明に見える場合は、網膜より後ろで焦点が合っている状態」で、「赤が鮮明なのは、網膜より手前で焦点が合っている状態」です。

装着した眼鏡やコンタクトレンズの度数が強すぎないか、もう少し強い度数の方がいいのかを確認します。眼科では、赤がはっきり見える、つまり、やや弱めの度数で矯正するように処方します。

■まとめ

最後に石岡医師は、「疑問に感じたことは医師や検査員に遠慮なく質問してください。なるべくリラックスして日常に近い状態で検査を受けましょう」とアドバイスをします。

Cの開いている向きの意味、また、それぞれの検査の目的が分かり、なんだかすっきりしました。目の健康や仕組みを考えるきっかけにもなりそうです。

(岩田なつき/ユンブル)

監修:石岡みさき氏。眼科専門医。医学博士。みさき眼科クリニック院長。横浜市立大学医学部卒、平成5年よりアメリカ・ハーバード大学に留学、眼の免疫の研究に従事。帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて角膜・前眼部疾患について学ぶ。

平成10年両国眼科クリニック院長。平成20年、生まれ育った渋谷区代々木上原にて「みさき眼科クリニック」を開業。専門はドライアイ、眼のアレルギー。http://www.misaki-eye.com/

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