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雑学 ボディケア

おなかスッキリ茶はアブナいって本当?―センノシド(下剤に使われる成分)が含まれる製品が多い

女性に多いお通じの悩み。「ダイエットにも有効」とうたった健康茶もあまた登場し、薬に頼らず改善するのは魅力的と感じるひとが多いだろうが、国民生活センターは警鐘を鳴らしている。

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お腹スッキリ系のお茶には、なんと下剤の成分・センノシドが含まれる製品もあり、一時的にお通じをうながすのは確かだが、腸が健康になるわけではない。単なる「腹痛茶」にもなりかねないから、買う前に成分をチェックしよう!

■あなたの便秘はどのタイプ?

便秘には大別して3タイプあり、呼び名と原因は、

1. 弛緩(しかん)性 … 腸の働きが低下(運動不足、腹筋の弱まりなど)

2. けいれん性 … 緊張やストレス(腸の働きの乱れ)

3. 直腸(ちょくちょう)性 … 我慢してしまう(痛い/恥ずかしいなど)

で、1.は過剰なダイエットによって食物繊維が減った場合にも起こる。2.は必要以上に腸が働いたり、弱まったりを繰り返すので、便秘と下痢を繰り返すパターンが多い。

また、他の薬が原因となることもあり、鎮咳薬(せき止め)、鎮痛薬、制酸薬(胃薬)、鉄剤が代表的だ。胃弱なひとは手放せない胃薬、貧血ぎみのひとの鉄剤も原因となるほどだから、便秘は極めて日常的なイベントとも言える。

薬に頼らずお茶で解決できるなら、ぜひ試したいと思うのが人情だ。

そんな健康茶に対し、国民生活センターが注意を呼びかけているおもな理由は、

・「ダイエット」などの効果が強調されている

・下剤と同じ成分が含まれている

・一日に飲む量の目安があいまい

薬ではないので「~に効く」などの効果をうたってはいけないし、下剤と同じ成分が入っているにも関わらず、どれくらい飲めば良いか記載されていない製品が多いのだ。

なかでも重要なのは、腸を刺激して働きを良くする「センノシド」だ。コーヒーに含まれるカフェインが、

・コーヒー = 食品 = 規制なし

・カフェイン = 薬品 = 薬事法で規制

と扱われるのと同様に、センノシドなら薬だが、それを含む植物は食品なので、規制が設けられていない。そのため法律的にはOKだしお通じをうながすのも確かだが、下剤で一時的に改善しているだけなので、健康にもダイエットにもつながらない。

たとえお茶でも、材料にキャンドルブッシュ、ゴールデンキャンドル、ハネセンナ、センナ茎が含まれていたら、下痢するかも?と考えるべきだ。

■腹痛だけで効果なし?

下剤でも良いから便秘を解消したい!なら、この手のお茶は大丈夫か? 答えはNoで、便秘の症状に合わない下剤を選ぶと、単なる「おなかが痛くなる薬」になってしまうからだ。

センノシドを主原料とした下剤の注意書きをみると、絶対ダメ!を意味する禁忌(きんき)の項目には、「けいれん性便秘」「硬結(こうけつ)便」が記されている。けいれん性便秘では腸が必要以上に働いている場合もあり、センノシドの刺激が追い打ちをかけることになる。

下痢しているときに下剤を飲むのと同じで、激しい腹痛をムダに味わうことになる。

硬結便は固まった便だから、まずは軟化させ出やすいようにするのがセオリーだが、センノシドはその効果がない。ないどころか硬結便がジャマしているのに、腸が激しく暴れ出し下痢が押し寄せてくる。涙が出るほどおなかが痛むのに、なにも出てこない状態をひたすら耐えることになるので注意しよう。

■まとめ

・「おなかすっきり系」のお茶には、センノシドが含まれる製品が多い

・センノシドは下剤に使われる成分

・便が出ても、腸が健康になったわけではない

・けいれん性便秘のひとが飲むと、下痢を増長させる可能性あり

まずは自分の便秘の種類を知り、それに合った製品を探そう。

良いお通じを!

(関口 寿/ガリレオワークス)

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