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専門家雑学 不調

臨床内科専門医が教える。4つの冷え性の改善法「スクワットをする」「五本指ソックスをはく」

ユンブル

手足からおなかまでじんじん冷えるこのごろ、生まれ持った体質なのか、気候の影響なのか、体調不良なのか、とにかくどうにかならないものかと考え込みます。そこで、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)院長の正木初美医師に、冷え性の本質的な原因と対策についてお尋ねしました。

【冷え性の女性・一番冷えを感じるのは手足・対策は?】

■自律神経のバランスの乱れが主な原因

正木医師は、冷え性の根本的な原因をこう指摘します。

「成人女性の半数以上は冷え性で悩んでいると言われます。その原因は、女性は男性に比べて熱を作り出す筋肉が少ないこと、また、女性ホルモンの変動による自律神経の乱れにあります。

普段は、自律神経の2つである交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、環境に応じて健康を維持する体温に調整しています。

ですが、食生活や睡眠が不規則になる、ストレスの多い生活を送っていると、自律神経の働きが乱れ、体温調整がうまく行えずに冷えの症状が起こります」

これに加え、
「喫煙、睡眠不足、ストレス、便秘、薄着、体を締めつける服装、無理なダイエットで栄養が不足するなど、血流を滞らせる行為はすべて冷え性を誘因、悪化させます」(正木医師)とも。

■冷えは新陳代謝、免疫力を低下させ、病気をまねく

「冷えの症状とは、ただ寒い、というだけではない」と言う正木医師は、冷え性がまねく症状について、健康と美容面から説明をします。

「冷え性とは、手足が冷える、しびれる、痛いだけではなく、血液の循環が悪くなり、肩こりや頭痛、腰痛や足、ひざの痛み、腹痛、下痢、また、ホルモン分泌の不調による生理不順や不妊など多種の婦人病、またイライラやうつうつとした精神的不安定を誘発します。

新陳代謝が低下しますから、血液中の老廃物が燃焼、排泄されずに太りやすい、それに、肌のハリやツヤ、顔色が悪くなります」

心身の不健康の悪循環をまねくということですが、
「体温が1度下がると、免疫力は30%低下すると言われます。寒くなると体温が下がるため、同時に免疫力が低下して風邪やインフルエンザ、ノロウイルスにかかりやすくなります」(正木医師)

■冬だけではなく、一年を通して体温を上昇させるケアを

正木医師は、「体温を上昇させる方法は何か、を考えましょう」と、冷え性を改善する次の4つのポイントを紹介します。

1.冷たい食べ物や飲み物は控え、温かいものを食べる、飲むこと。

特に、ニラ・ネギ・タマネギ・ラッキョウ・カブ・ジャガイモ・レンコン・カボチャなどの根菜類、ショウガ・シナモン・唐辛子・こしょう・山椒・ニンニクなどの調味料、鶏肉・鶏や豚のレバー・マグロ・サケ・サバなどの青魚は、体を温める作用があります。

2.体を温めること

38度~40度のお湯に長めにつかること、足湯、手湯をすること。末梢の血管が開いて全身の血流が促されます。また、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。

一方、42度以上の熱いお湯につかると、一気に体の表面温度が上昇して温まったような気になりますが、末梢の血管が収縮してかえって血行が悪くなります。体の深部まで温まらないため湯冷めしやすく、刺激で交感神経が働いて寝つきが悪くなります。

3.温めた熱を逃さないこと。

特に、足先からふくらはぎまでを温めましょう。足湯、湯たんぽ、それに、指の間が布地と接触して熱を発する五本指ソックスがお勧めです。

外出時には、「3つの首=足首、手首、首」を温めましょう。レッグウォーマー、手袋、マフラーは必需品で、イヤーマフもあると快適です。

電気毛布は皮ふの乾燥をまねくのでできるだけ避けましょう。使いたい場合は、寝る直前には電源を切るようにしてください。

4.熱をつくり出すこと

筋肉は、全身の熱の40%を産出すると言われます。その筋肉の70%以上が腰より下に存在します。ですから、下半身の筋肉強化のために、スクワットなどの筋肉運動や、ウォーキングを適宜実践しましょう。

血流が促されて筋肉がつくと新陳代謝がよくなるので、健康的なダイエット効果も期待できます。

最後に正木医師は、こうアドバイスを加えます。
「冬だけではなく、春夏にも対策が必要です。春は暖房を使わなくなって急に薄着になります。まだ寒い日、時間帯もあり、昼と夜の気温差も大きく冷えやすい、また、夏のエアコンは、特に足腰を冷やしやすいことが分かっています。

ご紹介した4つのポイントについて、一年を通じて実践することが何よりの冷え性対策になります」

手足が冷たいと自覚する秋冬はセルフケアに追われますが、意識しない春夏こそが勝負期だということです。一年中、冷えを感じない体質をつくるようにしたいものです。

(藤井空/ユンブル)

取材協力・監修:正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、大阪府女医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9

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