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誰といたの? 0時過ぎに帰った夫に訊きたくなって

メールの送り主は、大学時代の友人、篠井亮祐だった。
『久しぶり! 今日、仕事先で偶然、高岡に会ったんだ。
そのまま帰りに飲んで、昔話で盛り上がったよ。
で、あのころのメンバーでまたスノボに行きたいなって
話になったんだ。女子側の幹事は鈴だったよね。
みんなに声かけてくれないかな?』

スノボか、懐かしいな。

ゼミの仲間を中心に、仲のいい男女でよく新潟に行ったっけ。
あのころは、自由だった。
お金はそんなになかったけれど、バイトして、
新潟でも、ハワイでも、行きたいところへ行けた。
お酒を飲みに行くのも、おしゃれなレストランに行くのも、
望めばたいてい叶えられた。

それが今は。
小さな箱みたいなマンションと、会社と、保育園と、
スーパーを結ぶ線の上をくるくる回るように生活している。
私が長年思い描いていたのは、こんな人生だったのだろうか。
必死で勉強して、就活して、がんばった成果がこの生活。
子どもがいて、明日の食費に悩むこともないのだから、
十分、幸せなのかもしれない。
だけど、笑顔になれないのはどうして?
心の中にぽっかりとあいた穴を、どうやったら埋められるの?

0時を過ぎて、やっとコウちゃんが帰ってきた。
誰といたの? と訊きたい気持ちを飲み込んだ。
私の心に穴をあけたのは、この人かもしれない。

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