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雑学 生活

オバマ米大統領のスピーチ・ライター「コディ・キーナン」―名演説の影の功労者たち

アメリカでは毎年1月、日本の施政方針演説にあたる「一般教書演説」が行われ、大統領が上下両院の議員たちを前に国の状況報告やその年1年間の政策を提案します。今年は1月28日に行われました。こうしたスピーチに加え、大統領の過去の名演説の裏には、「スピーチライター」と呼ばれる制作者の存在があるのはご存じですか?

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昨年から大統領のスピーチ・ライティングチームを率いるのは若干33歳のコディ・キーナン氏。彼をはじめ、スタッフたちはこうした一大イベントのスピーチをどのように作っているのでしょう?

一般教書演説の準備は早くも12月に始まり、政策に関わる助手たちは、さまざまな国内外の政策課題に関する膨大な量のブリーフィング会議向けの資料ファイルを作成。

1月の第1週にはオバマ大統領がキーナン氏や他のコミュニケーション戦略の担当者らとともに集まり、大統領がどのようなことを演説するかの大筋を話し合います。

その大筋をもとに、演説の中に出る政策を説明するため、役立つと思われる個々のアメリカ市民たちのエピソードを助手たちが収集。そしてこの後に作られる最初の草稿作成時が最も多くの徹夜組を出すとか。その後は、その週のうちに5~6回の書き直しを経て最終的な原稿に仕上がります。

キーナン氏の前任者で、5年間スピーチ・ライティングの任を務めたジョン・ファブローに氏よると、大体の内容に関しては通常日曜日までに確定し、その後も微調整が行われるものの、演説内容の事実確認や統計内容のチェック、話のトーンやちょっとした言葉使いの調整などになるのだそう。

ファブロー氏によると、オバマ大統領が大きな演説の前で必ずやることが「数分間の間、誰にも邪魔されない完全な一人の時間を取り、考えをまとめる」のだそう。

また、キーナン氏はあるインタビューで「オバマ大統領と意見が違ったらどうする?」との問いに、「現時点では、積極的にはねつけるようなことはしないが、議論はできる」と回答。

一般教書演説に含まれる内容はそれまでの政策や政局に沿ったものとなるものの、他にも一般教書演説の材料としてお約束のようになっている民主共和両党の賛同を得られ、かつ予算が大してかからない政策も含まれるとか。

キーナン氏は、オバマ大統領が当時民主党の大統領候補者指名争いの中にあった2007年の夏に無給インターンとして働いた後、ハーバード大学に戻り公共政策で修士を取得。

その後ホワイトハウスに呼ばれた彼が最初にスピーチライターとしてのキャリアのスタートを切ったのは、2011年のアリゾナ州選出の連邦下院議員が狙撃された事件に対する大統領のスピーチだったそう。

スピーチライターをはじめ、影の立役者達の活躍があっての大統領演説。今度ニュースで見る時は少し見方が変わりそうですね。

参考:How an Obama ‘State of the Union’ speech is born
http://news.yahoo.com/how-an-obama–state-of-the-union–speech-is-born-223351719.html
The ‘fearless’ speech writer behind Obama’s State of Union address
http://www.chicagotribune.com/news/politics/sns-rt-us-usa-obama-speechwriter-20140128,0,952060.story

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