お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
雑学 ボディケア

もしもお酒を飲み過ぎたら「二日酔いには滋養強壮ドリンク」

つい飲み過ぎて記憶が飛んだり、ひどい二日酔いで一日ムダにしたりと、誰でも失敗した経験があるだろう。

【ロックアイスはお湯から作るって知ってた?「お湯=空気を追い出した水」】

もしもお酒を飲み過ぎたらどうなるのか? 心臓や肝臓に負担がかかるのはもちろんだが、ビタミン不足を引き起こし脳にダメージを与える。二日酔いには胃薬や漢方薬が定番になっているものの、意外なことに栄養ドリンク剤が効果的なのだ。

■お酒から有害成分?

お酒に含まれるアルコールはエチル・アルコールで、C2H5OHと表されるように炭素、水素、酸素から成り立つ。アルコール・ランプなどに使う燃料用アルコールはメチル・アルコールで、日本語では1文字違いだが、こちらは劇物扱いなので間違っても飲んではいけない。

ここではエチル・アルコールに絞って話を進めよう。

摂取されたアルコールのほとんどは胃と小腸で吸収される。吸収には1~2時間かかるため、飲んでいるときには酔いを感じていなくても、あとでヒドいめに会うのはこの時間差が原因だ。胃や腸で吸収されたアルコールは血液に取り込まれ、門脈(もんみゃく)と呼ばれる太い静脈を通って肝臓へ運ばれる。

飲み過ぎが肝臓に良くないのは、アルコールを分解するために全開で働かされるためだ。

肝臓で分解が始まると、アルコールはいったんアセトアルデヒドに変わる。これはC2H4Oで表され、アルコールから水素が2個減っただけなのだが、皮膚や粘膜への刺激性、麻酔作用など、毒性が強い。さらに引火性も高いため危険物として取り扱われるほどやっかいな物質で、体内に多く残ると顔が赤くなる顔面紅潮(こうちょう)、眠気、頭痛や吐き気などを引き起こす

これらはフラッシング反応と呼ばれ、つまりは二日酔い状態で、分解の過程で生まれるアセトアルデヒドが原因なのだ。

肝臓での分解作業が終わると、アセトアルデヒドは筋肉や他の臓器に移され、お酢の原料である酢酸(CH3COOH)を経て、最終的には二酸化炭素と水に変わる。個人差はあるものの、1時間に分解できるアルコールの量は、男性が9g、女性は6.5g程度しかない

これを、

・ビール(中ビン) … 500ml(ミリ・リットル)

・アルコール含有量 … 5%

・アルコールの比重 … 0.793

に当てはまめると、500ml×5%×0.793=19.8gとなり、20gのアルコールを摂取したことになる。たった1本のビールだけでも、男性のからだは2.2時間、女性は3時間以上もアルコールの処理に酷使されているのだ

■二日酔いには栄養ドリンク一発!

お酒の飲み過ぎは脳にもダメージを与える。アルコールを大量に摂取すると、ウェルニッケ・コルサコフ症候群を引き起こすのだ。これは記憶力が著しく低下する病気で、以前のことが思い出せなくなるだけでなく、新しいことを覚えるのも難しくなってしまう。

原因はビタミンB1で、大量に摂取したアルコールによって吸収が阻害されてしまうのだ

ビタミンB1不足の代表的な病気は脚気(かっけ)で、脚のむくみやしびれ、重度になると心臓病や血圧低下を引き起こす。江戸時代に大流行した病気で、玄米から白米に切り替わったのが原因だ。ビタミンB1は糖質からエネルギーを作り出し、神経系に栄養を供給する役目を担っている。

これが働かなくなれば、神経のかたまりである脳に影響するのは当然の話だから、お酒を飲む機会が多い人はビタミンB1を補給すべきだ。

まとめると、

・お酒を飲み過ぎたらビタミンB1を補給

・豚肉、豆、レバーなどが代表的

・サプリメントもOK

手軽に済ませたいなら、栄養ドリンク剤が有効だ。飲み過ぎ=胃薬が定番なので、滋養強壮ドリンクは意外に思われるかも知れないが、ビタミンB1が豊富で、アセトアルデヒドの分解を助けるタウリンも含まれるので、二日酔いには打ってつけの存在だ。

ただし薬であることに違いはないので、あまりお世話にならないよう、節度ある飲酒を心がけよう。

■まとめ

ビール・中ビンを3本も飲むと、アルコールが分解されるのに6~9時間かかる。お酒を飲むとぐっすり眠れると言われているが、肉体的には不眠不休で働いているに等しい。

かく言う自分も、わかっちゃいるけど止められない。飲酒はほどほどに。

(関口 寿/ガリレオワークス)

お役立ち情報[PR]