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彼が指定したお店は、どう見てもただの居酒屋で

そして週末。
野崎さんとの食事の日がやってきた。
口約束だったからそのまま立ち消えかも、
と危ぶんでいたけれど、
野崎さんは堂々と仕事用のメールアドレスに
「金曜日、飯行こう。何時に仕事上がるの?」
とメールしてきて、キュンとした。

でも、指定された和食のお店のサイトを見ると、
どう見てもただの居酒屋のよう。
仕事仲間との食事なだけか、とがっかりしたけれど、
わたしはできるだけのおしゃれを、
できるだけさりげなくして、お店に向かった。

「よっ、こっち!」
野崎さんは、カウンター席にいた。
わたしは店内を見て少し驚いた。
こぢんまりとして、とても清潔で、
壁の棚の小物などにまで美意識を感じさせる、
とてもよい雰囲気のお店だった。
「ステキなお店ですね」
「まあね。あ、好きなもの頼んでね」
そして注文が来るまでの間、野崎さんは沈黙……。
わたしはそれを破るために、あえて聞いてみた。
「野崎さんってひょっとして、
まどか先輩と付き合ってたりします?」

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