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雑学 ボディケア

ジェネリック医薬品と先発医薬品は同じ?―「まったく同じ」とは限らない

調剤薬局でジェネリック医薬品の話を聞いた。同じ効きめなのに値段は3~5割も安いというから、なにが違うのか不思議な存在だ。

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ジェネリック医薬品のベースは特許の切れたオリジナル薬品なので、成分は「同等」だが「まったく同じ」ではない。飲んではダメな場合もあるし、症状によっては効かないこともあるので、完全に互換性があると考えるのは早計だ。

■「同等」と「同じ」は別物?

ジェネリック医薬品とは、医師や病院が処方する医療用医薬品の一部だ。医薬品メーカーが開発した薬は新薬または先発医薬品と呼ばれ、従来のものよりも効きめを高めたり、過去に存在しなかった治療薬が登場する。からだに悪影響を及ぼさないよう十分なテストもおこなわれるため、開発には多大の時間がかかる。

また、他のメーカー製との差別化を図るため、特許が取得されている場合も多い。これらはすべて価格に反映されるため、新しい薬や良く効く成分は高価、の図式が成り立っている。

特許期間を過ぎると、その成分を誰でも作れるようになるため、商品価値は薄れる。そこで薬の成分や配合を公開し、他のメーカーでも製造/販売できるようにしたのがジェネリック医薬品で、後発医薬品とも呼ばれている。

厚生労働省の資料によると、先発/ジェネリック医薬品の開発に要する平均的な期間とコストは、

・先発医薬品 … 9~17年 / 300億円以上

・ジェネリック医薬品 … 3~5年 / 1億円程度

と、圧倒的な差があるのも当たり前で、ジェネリックをつくる際には先発医薬品のデータが利用できる。安全性や効果をすべて見直す必要もないため、コストも販売価格も大幅に下げられるのだ。

ジェネリックは、先発医薬品と同じ効果があるのか?

含まれる成分は「同等」と定義されているものの、「まったく同じ」とは限らない。特に添加物は、新薬とは異なる場合が多いのだ。

薬の成分は、大別して有効成分と添加剤に分かれ、例えばカゼ薬なら頭痛や発熱をやわらげるなど、カゼの症状に作用するのが有効成分で、ジェネリックには基本的に新薬と同じ成分が同じ量含まれるので、理論上効きめは変わらない。

対して飲みやすくする、保存性を良くするなど、カゼとは関係のない成分は添加剤と呼ばれ、新薬とジェネリックでは別のものが使われるケースが多い。この違いから、アレルギーを起こすこともあるのだ。

■まとめ

・ジェネリックは新薬と「同等」だが、まったく同じの意味ではない

・有効成分は同じでも、添加剤の違いからアレルギーを起こす場合もある

ジェネリック医薬品をを否定するつもりは毛頭ない。処方せんにはジェネリックでも可、オリジナルじゃないとダメが記されているので、効かない/飲んではダメなものが処方されることはないし、医師がジェネリックでもOKと判断しているなら安い方が良いに決まっている。

ただし「ジェネリックにしますか?」と聞かれた場合、判断するのは自分だ。ネットで調べれば情報も多いが、良く分からなければ先発医薬品と答えるのもありだろう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

2014年1月17日、本文を一部訂正いたしました。

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