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雑学 ボディケア

体内に埋め込むカプセル型の予防接種が実用化されたメリットを考えてみた!

2013年12月、複数の予防接種を一度で済ます方法が開発された。体内にワクチン入りのカプセルを埋め込み、時期が来たら中身を放出する方法で、痛い思いは1回で済むから注射嫌いのちびっ子には強い味方になるだろう。

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このシステムが実用化されたら、どんなメリットがあるのだろうか? 予防接種が義務付けられている国も多いので、海外出張が多いビジネスマンは大助かりだが、飲み過ぎに備えて頭痛薬を入れるやからが増えるなど、かえって不健康になりそうだ。

■予防接種×30回!

人間のからだは常に菌やウィルスと戦い、異物と対抗するための免疫を持っている。これは抗体と呼ばれ、病原体によって抗体が異なるため、あらかじめどんな菌なのかを知っておく必要がある。そのため予防接種は弱めた病原体をからだに入れ、抗体を作っておく。

つまりは事前に軽く病気になっておくことで、本当に感染してもすぐに対抗できるように準備しているのだ。

予防接種は大別して2種類あり、生涯を通じて数回接種すればOKなものと、毎年のように受ける必要があるものがある。前者の代表は風しんや天然とうで、病原体が変化しないので一度抗体ができ上がればOKだ。

対して頻繁に受けなくてはならない予防接種もある。代表はインフルエンザで、病原体が変化してしまうのが理由だ。一言でインフルエンザと呼んでも、ウィルスは変異しやすいため、去年と今年では異なる場合が多い。つまり、相手が変化するたびに抗体を作る必要があるので、毎年のように予防接種が呼びかけられているのだ。

日本ではどれくらいの予防接種を受ける必要があるのか? 国立感染症研究所(IDSC)の推奨する、任意予防接種スケジュール(20歳未満)から、代表的な予防接種と回数を抜粋すると、

・混合ワクチン(DPT) … 5回

・ポリオ … 2回

・麻しん・風しん混合 … 4回

・日本脳炎 … 2回

・水ぼうそう … 2回

・おたふくかぜ … 2回

飲み薬として経口接種するものもあるが、インフルエンザのように不定期なものを除いても27回もある。しかもほとんどが8歳以下におこなわれるため、ちびっ子が注射嫌いになるのも無理はない。結局は「任意」が裏目に出て、受けない子供が増えてしまう。

近年、中年男性に風しんが増えているのも、子供の頃に予防接種を受けなかったのが原因だ。

■ちびっ子は注射天国?

これを解決するのがカプセル方式だ。ハイドロゲルと呼ばれるカプセルを体内に入れる際は注射を使うのだが、錠剤を飲むだけで中のワクチンを放出できるため、都度注射をする必要はない。日本の27回もスゴいが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の推奨スケジュールでは30回を超すので、飲み薬で済むなら負担も労力も大幅に減らすことができる。

1つのカプセルで5種類のワクチンを保管できると仮定しても、30回が6回に減るなら万々歳だ。

このカプセル方式を、予防接種以外に使うとどうなるのか? ぜんそくは、普段は飲み薬などで治まるものの、重い発作が起きると呼吸が困難になる場合もある。その際はアドレナリンの皮下注射が必要なので、これをカプセルに入れておけば医者を呼ばずに済む。

関節に痛みを与える痛風(つうふう)も、突然激痛に襲われることもあり、ひどいときは鎮痛剤やステロイド剤の注射をおこなうので、やはりカプセル化できれば安心して外出できる。

もっと日常的なところでは下痢止めはどうだろうか。会社に行く途中で何度もお腹が痛くなる過敏性腸症候群(IBS)に悩む人は多いので、飲み薬一発でカプセルから薬が投与できれば、次のトイレがどこにあるか悩まずに済む。

もっとも、下痢止めを飲めば良いのだが。

酔うとあばれる人には、鎮静剤か頭痛薬が良いだろう。

まとめると、

・日本で推奨される予防接種は30種類弱

・そのうち90%以上は、8歳以下

・インフルエンザなどの不定期な予防接種を除く

だから、半分が飲み薬、半分が注射としても、15回近く痛い注射を受けることになる。まとめてカプセルでドン!が実用化されれば、ちびっ子の嫌な思い出も減るだろう。

■まとめ

現段階では、ワクチン放出のトリガーは飲み薬だが、やがてワイヤレスでおこなえる日が来るかもしれない。

電子レンジやコードレスフォンで誤作動が起きないことを祈ろう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

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