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専門家雑学 不調

1,000兆もの腸内細菌が棲む! 「腸」を見ればわかる、あなたの健康・不健康!?

腸活が流行っていますが、みなさんは自分の腸の健康に自信がありますか? 便秘やぽっこりお腹の原因は、腸にあるかもしれませんよ。とはいえ直接腸を見ることなんてできませんし、どうすればいいのでしょうか。簡単なセルフチェックの仕方を、消化器内科がご専門の今井光穂先生に聞きました。

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―お腹が張っていたり、お通じが悪いと「腸の調子が悪いのかな?」と疑いますが、そもそも腸の調子はどうすればわかるのですか?

「それには、便の調子をみるのがいちばん。便は何でできていると思います?」

―食べカスとか、体の老廃物とか……?

「実は、便の大部分は水分です。残りは、食べ物のカスや、生きた腸内細菌などになります。いい便をつくるには、つまるところ、水分を十分な量とって、食物繊維の多い食事をすることです。腸内細菌にはいろんな種類がありますが、バランスよく腸内細菌を育てることが必要ですよ」

―腸の中でバランスよく腸内細菌を育てる。その発想はありませんでした!

「善玉菌や悪玉菌に代表される腸内細菌ですが、おそらく、みなさんの想像以上に美や健康と関わっているんですよ。腸内には、500~600種類、600~1,000兆もの細菌が棲んでいるとされています」

―1,000兆も棲んでいるんですか! たしかに、悪さしないようにしっかり育てなきゃ、ですね。

「この細菌叢(さいきんそう)がバランスを崩してしまうと、いわゆる悪玉菌の勢力が増して、下痢や便秘を起こします。それだけでなく、食べ物を腐敗させる際に出てくる有害物質で、肌がボロボロに。そうなると、体の調子も出ません」

―腸の調子が悪いと、ほかにどんな影響があるのですか?

「最近では、腸内細菌が太りやすさと関係があるのではないかという論文も発表されています」

―ダイエットにも影響があるんですね。便のどういうところに、注意すればいいのでしょうか。

「米国の大学教授が提示する、『便から病気を発見するポイント』は次の5つです。「色」「形」「におい」「便秘」「下痢」。

■色

正常は茶系色。以下の色のうんちが出るようなら要注意です。

○黒っぽい
鉄剤などのサプリや薬でも黒くなりますが、胃や腸から出血しているかもしれません。

○赤っぽい
胃や腸から出血していることが多いです。

○白っぽい
肝臓や胆嚢、膵臓の病気が隠れているかもしれません。

なお、健康診断で行う「便潜血検査」で陽性になった場合は、「痔のせいだろう」「おしりが痛いからだろう」と自己判断しないで、消化器科で病気がないか診てもらいましょう。

■形

理想はバナナのような形です。以下のような形なら注意が必要。

○細い
ガンが邪魔をして細くなっている可能性があります。

○へばりつく
柔らかく、油分の多すぎる状態のときは、膵臓の病気が原因かもしれません

○コロコロ
水分が不足していたり、食物繊維が足りない状態です。がまんしすぎたり、腸内細菌のバランスを崩してもなります。

○浮く
ガスが含まれているウンチは浮きますが、こちらは問題ありません。

■におい

通常のにおいも不快ですが、急に変化する不快なにおいがするようならば消化器科へ相談するとよいでしょう。出血などの可能性もあります。

■下痢

一過性のものや慢性的か。その色でも対処は異なりますが、しっかりと水分を摂って、医師にご相談くださいね。

■便秘

便秘の原因も多岐に渡るのですが。お通じが悪い、残便感があるなどの症状が急に出てきたときや、長期に渡るとき。下痢や便秘を繰り返したり、おなかのはりや痛みを伴うときは、医師に相談くださいね。

みなさん、いかがですか? 腸活がブームになり、気になっていた人も多いはず。記事を参考に、明日の朝ぜひお手洗いであなたの腸の状態をチェックしてみては?

(聞き手:小池直穂)

監修:今井光穂
平塚胃腸病院併設藤久ビルクリニック勤務。東北大学医学部を卒業後、都内総合病院勤務。東京大学大学院にて学位を取得後、現職。大学院時代は、癌の研究に従事。専門は一般内科、消化器内科。現在は上下部内視鏡検査などの消化器科の診療や健診業務を主に行っている。

「癌から一般的なお悩み相談まで気軽に相談できる医師になりたいと思っています。特に女性の方は、ほかのことを優先する代わりに、自分の身体のちょっとした不調をがまんしてしまいがちです。生き生きと輝くためにも、身体を大切にしてほしいなと思っています。女性の方には、がまんしないで、健康に気をつけてほしいなと思っています」。

150名の女性医師がボランティア活動を行うEn女医会所属。

取材協力:En女医会
En女医会は全国で150人以上の女性医師が参加している、女医が医師としての仕事をしながら、プライベートも社会貢献も楽しみながら活動しようという会です。定期的な会合で、会員同士の親睦を深めるとともに、ボランティア活動や、医療知識や経験を活かしてさまざまな企業との商品開発を行い、利益の一部を寄付したり、雑誌やテレビ、ラジオ等に出演して健康や美容についてよりよい情報を発信したりしております。

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