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雑学 働き方

「無職」が長引くと、男性の老化は早くなる―米研究

10年をかけた研究の結果、無職であるというストレスは、遺伝子の末端の「テロメア」に影響することが分かりました。テロメアはエイジングのバロメーターと言われ、これが短い人は、うつや心臓病になりやすいことが分かっています。

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「無職である」というストレスは、寿命を短くしているかもしれません。

米テュレーン大学は、フィンランドの2713人の男性と2907人の女性を対象に、10年の歳月をかけて研究を行いました。まずは被験者から、31歳になった時に血液を採取。その遺伝子に含まれる「テロメア」の長さと、職歴、病歴、喫煙習慣、飲酒習慣、生まれた時の父親の年齢のデータを比較・分析しました。

「テロメア」とは、細長い遺伝子の両端に存在する部分で、しばしば靴紐の端の、プラスチックの部分に例えられます。テロメアは遺伝子を守る働きをしていると考えられていますが、人によって長さは様々。喫煙、飲酒、父親の年齢は、テロメアの長さに影響することが分かっています。

実は、このテロメアが短い人は、心血管系の病気や感染症、また「うつ」などの精神疾患になりやすく、早死にするリスクも高いことが知られています。今回の研究では、連続して500日以上無職の状態を経験した男性は、このテロメアが短い傾向があることが分かりました。

テロメアが最も短い10%のグループに入る確率が、他の人に比べて2.4倍にのぼったそうです。

ちなみに女性には、顕著な傾向は見られませんでした。ただし、多くの女性が「500日以上無職」という経験をしていないこと、また妊娠・子育て中であることから、男性の場合と同様に比較するのは適切ではないようです。

以前にも、テロメアの長さと長期のストレスには因果関係があることが証明されています。近所の住人に迷惑な人が多い子供は、良い近所づきあいのある地域の子供に比べ、テロメアが短いという研究結果も出ているそうです。

「仕事がない」というストレスが、遺伝子にまで影響を与えているとは驚き。日本はもちろん、世界の多くの地域で失業率の高さが問題になっている現在。健康管理には一層の注意を払う必要がありそうです。

参考:Unemployment stress may cause men to age faster, study finds
http://www.nbcnews.com/health/unemployment-stress-may-cause-men-age-faster-study-finds-2D11624126

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