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抱きしめられた!? 人ごみを抜け、夜道を並んで歩くと

それからも、弾との会話は弾んだ。
私の仕事の話をすると、弾は目を丸くした。
「弥生が営業なんて、意外だなー」
「でしょ、私もびっくり。リストラ候補って噂もあるけど」
「キツいノルマを与えられて、達成できないと
みんなの前でえんえんと説教されて、精神的に追い詰められて、
会社を辞めたって話、聞いたことあるけど。
弥生の会社はそういうのと違うっぽいし、大丈夫だろ」
確かに、そういう嫌がらせみたいなことはまるでない。
「営業には仕事の基本が詰まってるから、経験しとくのは
絶対プラスになるよ。営業出身の社長って多いだろ?」
そう言われて、ホッとする気持ちと同時に、
がんばろうという気持ちがわいてきた。

パエリアを食べ終えて、店を出ると、まだ9時だった。
「スタートが早かったからな。少し歩かないか?」
私はうなずいた。
少し酔いを覚ましたいし、弾ともう少し話していたい。
人ごみを抜け、宮益坂公園へと行った。
「あの桜並木以来だね。こうやって並んで歩くの。懐かしいな」
私の言葉に、弾が立ち止まった。
次の瞬間、私は弾に抱きしめられていた。

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