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久々の再会! 傷だらけの胸に、小さなときめきが……

弾とメールでやりとりし、
渋谷のハチ公前で待ち合わせることになった。
『私ってわかるかな? 髪型もメイクもだいぶ変わったよ』
『大丈夫、すぐ見つけるよ』
本当に見つけてくれるかな?
数えてみたら、桜並木を歩いてから6年、
最後に会ってからだって3年も経っている。
大慌てでメイクを直し、渋谷に向かった。

ハチ公前について街を見渡したとき、
ふいに達彦のことを思い出した。
達彦が住む神泉は隣駅だから、渋谷にはよく一緒に来た。
そして、最後の別れ話も、やっぱり渋谷だった――。
胸に鋭い痛みが走り、息ができなくなった。
つらい。
渋谷にいることがつらい。
達彦がいない渋谷を、1人で歩いていることがつらい。
達彦がいない人生を、1人で生きていることがつらい。
もう嫌。もう耐えられない。
このまま、心臓が止まって、死んでしまえたらいいのに。
そうしたら、達彦、私を殺したのはあなただよ。
達彦がいなくなったことがつらすぎて、その痛みで私は死ぬの。

「弥生!」
名前を呼ばれて、何かが弾けた。
顔を上げると、懐かしい笑顔が視界に写った。
「ほら、すぐ見つけたろ」
弾のやさしい声が、傷だらけの胸にしみてきて、
やがて小さなときめきに変わった。

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