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雑学 ダイエット

糖尿病専門医に聞く。朝食を食べたり食べなかったりすると、太りやすいって本当?

ユンブル

朝食は大切だと耳にしますが、厚生労働省が発表する「健康日本21」(生活習慣病の予防・改善の目標指針)の調査で、「朝食の欠食率」を年代別に見ると、男女とも最高は20代で約30%にのぼります。

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そこで同省は、「朝食の欠食率の減少の目標値」を「30歳代男性15%以下、中学・高校生0%」と掲げています。

「朝食を食べないことだけではなく、食べたり食べなかったりすることも太る要因になります」と話すのは、糖尿病専門医で『専門医が考えた 糖尿病に効く「腹やせ」レシピ』(洋泉社)などの著書がある福田正博先生。詳しいお話を伺いました。


■朝食をとって体を動かすと代謝が高まる

まず、朝食抜きが太りやすい理由について、福田先生はこう説明します。

「朝食を抜くと、昼食や夕食を食べ過ぎる、また、昼までにお腹がすいて間食をとりがちです。中途半端な時間に満腹になって昼食を軽くすませ、再び夕食までに空腹になって間食をする……と、間食を繰り返す傾向があります。

結果として、朝食を食べずに1日のカロリー摂取量を減らしたつもりが、気が付けばカロリーオーバーだったという本末転倒なことが起こります。

朝、昼、晩の3食のうち、最も重要なのは朝食です。食後には、食べた分の栄養素のエネルギーの燃焼が脂肪細胞でおこりますが、エネルギーの燃焼率は、1日の中で朝が高く、夜になるほど低くなり、約10%も違います。

例えば、3食同じ献立を同じ量だけ食べたとしても、夜遅い時間に食べるほど体に脂肪がつきやすくなるのです。

朝食をしっかりとって日中を活発に過ごすと体の代謝が高まることが分かっています。当然、カロリーの消費量もアップします」

■次の食事がない場合に備えて脂肪がつきやすくなる

では、朝食を食べたり食べなかったりするのは、体にどう影響するのでしょうか。

「朝食を抜くと、絶食状態が長くなります。すると体はその習慣に応じて、昼食や夕食時には、『次の食事がない場合に備えて、カロリーを蓄えておこう』という働きが起こります。その結果、体に余分な脂肪がつくようになります。

また、昼や夜に食べる量が増えて、体重が増えやすいという報告もあります。さらに、最近の調査で、朝食を食べたり食べなかったりする不規則な食生活の人は、毎日食べる人よりメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になるリスクが女性で4倍以上、男性では2倍近く高くなるということも報告されています」(福田先生)

「朝食抜きの影響は太りやすいことだけではありません」と、福田先生はこう続けます。
「睡眠中も人間の脳や体内は活動しているので、朝食を食べないと、脳や体にエネルギー補給がされずエネルギー不足の状態になる、ということです。

脳の働きが低下して集中力が高まらずにイライラする、体のだるさや疲労感が残って元気が出ないこともあります。朝に食事をとってエネルギー補給をすると、体が活性化されるとイメージしてください」

最後に、「太りにくい朝食のとり方のポイントは、例えば、夏ならトマトなど旬のみずみずしい野菜と、チーズなどのたんぱく質をバランス良く食べることです。

朝は時間がないという方は、たとえヨーグルト1個、バナナ1本でもかまいません。規則正しい食習慣が身につくとともに、午前中の活動効率もアップします。

朝食を『今日は食べ過ぎたな』と気になる方は、通勤にひと駅多く歩く、エレベーターやエスカレーターではなく階段を利用して、ウォーキングをしましょう」と福田先生。

寝坊をした、二日酔いの朝、仕事で忙しくて余裕がないときなどはたいてい、朝食は食べずに過ごしていました。そんな生活が脂肪をつきやすくしていたとは……。これを機に毎日3食、できるだけ規則正しい食生活を心掛けようと思います。

(岩田なつき/ユンブル)

監修:福田正博氏。大阪府内科医会会長。医学博士。糖尿病専門医。ふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書に『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』、『専門医が教える 糖尿病食で健康ダイエット』(ともにアスキー新書)、『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書)、『専門医が教える5つの法則 「腹やせ」が糖尿病に効く!』(マガジンハウス)、また『専門医が考えた 糖尿病に効く「腹やせ」レシピ』(洋泉社)がヘルシーダイエットのための料理本として話題。

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