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嫉妬の痛み!? 私が振られる原因になった彼女は美人で

菅野美佐子は、フェイスブックの写真で見た通りの美人だった。
質のいい滑らかなシャツが、
知的さとやわらかさのある彼女の雰囲気に似合っている。
素敵だと思う気持ちに比例して、憎しみがわいた。

この人が達彦をセミナーに誘わなければ……。
達彦と、親しげにLINEでやりとりをしていなければ……。
私たちがあそこまでこじれることはなかったかもしれない。

セミナーが始まると、講師が各自に手帳を出すよう指示した。
参加者が次々と手帳をテーブルの上に出していく。
どれもこれも分厚いし、落ち着いた色をしている。
よかった。あのときピンクの薄い手帳を買わなくて。
この中じゃ、きっと、浮いていたよね。
「なかには、スマホのアプリと併用している人もいるかと
思いますが。自分の人生について、目標と振り返りを
一目瞭然にするためには、紙の手帳が最適です」
講師がホワイトボードに『人生の時間管理』と書いた。
「自分の目標を声に出して、宣言することから始めましょう。
まずは隣の席の人に、自己紹介と自分の目標を伝えてください」
え? 隣の人って――。

「はじめまして、菅野美佐子です。
電機メーカーで広報をしています」
菅野美佐子がほほ笑んだ。
笑うと、知的さが柔和さにおおわれて、よけい女性らしくなる。
達彦は、この笑顔をどんな気持ちで見つめているんだろう?
じりじりと焼けるような痛みが胸を焦がした。

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