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イケメンなのに、中身はお笑い系!? よけい素敵に思えて

台湾ビールとおいしい小皿料理を前に、私たちは笑っていた。
「で、出社されたらお電話ください、って言うつもりが、
出世されたらお電話くださいって言っちゃってさ」
「三上さんって意外に……あー、ダメ、笑いすぎてお腹痛い」
三上さんが、冗談ともとれるような話を連発する。
イケメンの部類に入る三上さんが、中身はお笑い系というのは
本当に意外で、それがよけい素敵に思える。

その夜、私は達彦と別れて以来はじめて、泣かずに眠れた。

営業成績上位の三上さんにも、契約が取れない時期が
あったという話は、ダメダメ人間の私を勇気付けた。
もしかしたら、私だってがんばれば何とかなるかも。
そう思って買った、営業ノウハウを特集したビジネス誌に、
営業セミナーの案内が掲載されていた。
セミナー……その言葉に、達彦を思い出して胸が痛んだ。
あのとき、達彦は本当にがんばろうとしてたのかもしれない。
今の私と同じように。達彦と別れたこと以上に、
彼の状況や気持ちを思いやれなかったことへの
後悔が湧きあがり、胸が苦しくなった。

お盆中に開催されるビジネスセミナーに参加することにした。
彼氏がいない今、どこにもでかける予定はないし。
セミナー開始10分前に行くと、すでにほとんど満席だった。
入り口近くのあいている席に座って、隣の人に会釈をした。
そして顔を見て驚いた。
だって、この人……!
達彦と私が別れるきっかけになった、菅野美佐子だ。

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