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雑学 ヘルスケア

歯科医に聞く。歯並びは肥満に影響する「歯並びチェック項目10」

「原因がはっきりしない肥満、消化不良、胃痛、肩こり、頭痛、手足のしびれ、動悸(どうき)などの症状は、かみ合わせや歯並び、あごの状態が原因のことがあるんです」と話すのは、歯学博士で歯科・口腔(こうくう)衛生外科の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生。詳しいお話を聞いてみました。

歯並びをチェックしよう

はじめに、江上先生に、「歯並びを確認する、10のチェック項目」を教えていただきました。

まずは、唇を閉じて、鏡を見てみましょう。

(1)唇を閉じても、歯が見える

(2)下唇のほうが上唇より出ていて、下あごが前に出ている

(3)顔の輪郭が左右均等でなく、片側のほおが膨らんでいる

次に、「い」の発音をして、歯の状態を見てみましょう。

(4)上下の歯の中心点がずれている

(5)上下の歯がかみ合わず、すき間ができる

(6)隣どうしの歯が重なり合っている

(7)かみ合わせが上下さかさまになっている

(8)ほとんど上の歯しか見えない

そして、ペンやはしを鼻の頭とあごの先がつながるように当ててみましょう。

(9)ペンやはしがあごにつかず、唇が強く圧迫される

(10)ペンやはしが唇につかない

「あてはまる項目はありましたか。一つでもあてはまる場合は、歯並びが乱れていると考えられます。また、次の状態に心当たりはありませんか」(江上先生)

(1)1本でも抜けたままの歯がある

(2)出っ歯や受け口など、上下のかみ合わせが悪い

(3)八重歯など、歯並びが悪い歯がある

(4)治療していないむし歯がある

(5)義歯や充填物(じゅうてんぶつ。詰め物)を入れている

(6)親知らずが不正な方向に生えてきた

(7)グラグラする歯がある

(8)水を口に含むと歯のつけ根がしみて痛い

「これらは、歯並びが悪い原因にあたります。特に1、4、6、7、8のような症状を放置している場合は、早めに歯科を受診しましょう」(江上先生)

顔がゆがむ、肩こり、頭痛、風邪の一因になる

では、歯並びに問題があると、体にどのような影響があるのでしょうか。

「歯並びが悪いと歯磨きが難しくてむし歯や歯周病になりやすく、食べ物がかみにくく、顎(がく)関節症などの問題が生じやすくなります。また、かみ合わせが悪いとあごの関節に無理な力がかかり、上下のあごのバランスが悪くなり、顔がゆがむ原因になることもあります。それに、肥満の症状がある人の歯を検査すると、歯並びやかみ合わせに問題があることも多いんです」(江上先生)

その原因について、江上先生はこう説明します。

「食べ物を十分にかまずに飲み込む癖がつくと、消化吸収作用が著しく低下します。同時に、かむことによって脳に送られる刺激が減少するので満腹感が得られず、食べ過ぎて肥満の一因になります。胃腸への負担も大きいと考えられます。

また、かみ合わせが悪いことで口をきちんと閉じることができない場合、風邪をひきやすく、呼吸器系の病気にかかりやすくなることが指摘されています。

さらに、あごの位置は、上下の歯のかみ合わせによって決まりますが、あごの位置がずれると、かむときに歯が欠けたり、筋肉が過度に緊張してあごの関節に無理な力が加わります。すると、首や肩の筋肉がこわばって神経や血管を圧迫し、肩こりや頭痛、首や背中の痛み、イライラなど不定愁訴(しゅうそ)と呼ばれる症状を引き起こすこともあります」

肩こりや頭痛、首や背中の痛みなど、原因のはっきりしない症状が出た場合、歯並びやかみ合わせに問題がないか、調べたほうがよさそうです。江上先生は、こうアドバイスを加えます。

「歯は歯全体のチームワークによって、正常に機能するかどうかが決まります。1本抜けただけでも、抜けた歯の空いたスペースに隣の歯が倒れてくるので、歯並びは悪くなります。

歯並びやかみ合わせを正す治療をして、これらの症状が改善された患者さんもいます。内科や整形外科を受診して改善しなければ、歯科医院に相談してかみ合わせの検査をしてください」

歯並びはチームワーク……。見た目の問題以上に、体のあらゆる部位に影響を及ぼしているのだとか。健康ダイエット法の一つとして、「よくかんで食べましょう」ということが盛んに言われているとおり、肥満との関係も深いようです。これを機に、かむことの重要性についてよく考えてみたいものです。

(取材協力:江上一郎、文:岩田なつき/ユンブル、)

取材協力:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・歯科口腔外科の江上歯科院長。

江上歯科 大阪市北区中津3-6-6 阪急中津駅から徒歩1分、御堂筋線中津駅から徒歩4分

http://www.egami.ne.jp/

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.02)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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