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【新連載】28歳、私の一番きれいな時期はもう終わったのかな……

Story3 ★青空の下で再会を

「サークル同期の連中に、
映美が母校で働いてるって話したら、
みんななつかしがっちゃって。
飲み会を開きたいって話になったんだけど、
当然、映美にも出て欲しくて。
いつなら空いてる?」

芽美は大学時代からの仲の良い友人だ。
実は、前の職場を辞める経緯も
彼女だけには話している。
……不倫の果てに奥さんにバレて、
実質、奥さんに会社を辞めさせられた、と。

芽美はきっと、わたしを元気付けようと、
こういう飲み会を企画してくれたんだろう。
本当にありがたい。
わたしはもう一度苦笑いして、
芽美に返信を送った。
「その飲み会は、出たい。
っていうか、その流れだと、
わたしが出ないわけには、いかないでしょ」

気がつくと電車は大学からだいぶ離れて、
わたしの周囲には、いつの間にか、
背広のおじさんばかりになっていた。
みんなわたしと同じ社会人だ。

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