お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【新連載】念願のプロポーズ! なのに幸せから一転……

「あー、気持ちいい!」
土曜日の天気のいい昼下がり、
わたしはまぶしく輝く太陽に向け、
腕を広げて大きくのびをした。
桜が終わった庭園では今ツツジが、
濃いピンクの花をいっぱいに咲かせている。
空はちょっと現実感をなくすくらいに
……まるで夢の中にいるみたいに、
どこまでも青くひろがっていた。

ふりむくと、ついさっきまでランチを楽しんだ、
ホテルをバックに立つ拓巳の笑顔がある。
芝生の上をゆっくりと歩いてきた拓巳は、
わたしの後ろから、その手ざわりを楽しむように、
髪をくしゃくしゃと撫でた。
わたしはそれを少し咎めだてるように、
自分の指で髪を梳き直す。

こんな時間がずっと続けばいい。
……そう思った時、彼は言った。
「ねえ、あすか」
「ん、なあに?」
「ぼくたち、そろそろ結婚しない?」

わたしは拓巳の言葉の意味が、
意外すぎて一瞬わからなかった。

お役立ち情報[PR]