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気があった!? あのとき自分の気持ちを言えれば……

雅喜は立ち止まり、ふり返って私と目を合わせた。
驚きと、切なさに似た悲しい色が、その目に浮かんでいる。

雑踏の中、私は小さな声で告白を続けた。
「本当は私も好きだった。
でも、友だちの元カレだったから……言えなかった」
5年以上の月日が経って、やっと本当の気持ちが言えた。
今さら、もう、遅いけど。

私たちは、また、並んで歩き始めた。
「俺も、未玖のことがあったから、ほのかに告白なんて
できなくて。でも、もし、ほのかも俺に気があるなら、
時間をかければ恋人どうしになっていけるんじゃないかって。
今思うと、意気地なしだったよな。
あのとき、ちゃんと、自分の気持ちを言えばよかった――」

あのとき、もしも……。

人生には何度、そんな分かれ道があるんだろう。
通り過ぎてしまったら、もう、戻れない。
あとから気持ちを伝えても、どうしようもない。

今しか言えない、今しかできないことがあるのに。
私は何も言わずに、何もせずに、ただ流されてきた。
こんな後悔は、もう2度としたくない。

悠平くんの笑顔と、ピンクの傘が、頭に浮かんだ。
ちゃんと聞いてみよう。
傷つく答えが返ってきても、何も言わない後悔よりはいい。

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