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小さな幸せは恋愛のはじまり? 恋愛ニートが長いと

「ビールを飲むと、人は幸せになるんだね。
ね、マイスター、そう思いません?」
遥斗くんが言うと、ビールマイスターはまじめな顔で、
「幸せは『なる』ものじゃなく、『感じる』ものですから」
と答えた。

幸せは『なる』ものじゃなく、『感じる』もの――。
そのひと言が、なぜか胸に染みる。

「そっか、ビールのおいしさも感じるものですもんね」
遥斗くんが言った言葉の意味は、わかるようでわからなかった。
ただ、寂しさを感じるより、幸せを感じているほうがいいな、
そんなことを思った。
そして、今、自分が幸せだと思っていることそのものが、
すごく大事なことなんだと気づいた。

だけどこれは、遥斗くんと一緒にいるからなのかな?
それとも、独りじゃなければ、誰とでも良かったのかな?
今感じている小さな幸せが恋愛のはじまりなのか、
そうじゃないのかもわからないのは、
やっぱり恋愛ニートが長かったせいかもしれない。

翌日はお互い、ふつうにお礼メールを交わした。
最後に私から『また一緒に飲みに行こうね』
というメールを送ったのに、その返事はこなかった。
そしてそのまま、遥斗くんからのメールは途絶えた。

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