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私が苦しかったころ、彼があの人と一緒だったと思うと

「うん。でももう、ちゃんと別れた。
今はもう、何の関係もないから」
わたしが沈んだ表情をしたせいだろう。
圭司はあわてて説明を始めた。
「そっか。圭司が言うなら信じるよ」
口元に微笑みを浮かべて圭司に言ったけれど。
でもわたしは、いったい彼の何を信じているのか。
本当は信じたいだけで、信頼はしていないよね。

「だけど圭司は別れる時わたしに
『もう会いたい気持ちがなくなった』
って言ってたじゃない?
でも、他の人だったら会いたいんだ、
いっしょだったんだって思ったら、すごく辛くて」
「いや、ちょっと待って!
梨緒と別れた後は、しばらくは本当にひとりだったよ。
でもその後、夏に研修で……それはいいや。
ともかくあの頃は、銀行からファイナンス会社、
そう、子会社に出されたことがあまりにショックで、
自暴自棄になっていたんだ。
梨緒と別れたのも、そのせいだよ」

それでも、わたしがひとりで、
寂しく苦しい月日を送っている頃、
圭司は、あの人と一緒だったと思うと、
ひどくやるせない気持ちになってしまう。

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