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素敵な時間!? 腕が触れるほど近くで映画を見て

「先に座って。コーヒーはぼくが持ってるから」
国領さんに言われて映画館のシートに座る。
席は予約してもらっていたので、
中央からやや後ろよりの1番いい場所だ。
畳んだコートを膝にのせると今度は、
国領さんと自分の2杯のコーヒーを両手に持つ。
やがて辺りは生温かい闇に包まれ、
予告編が流れ始める。

暗がりの中、腕が触れるほど近くで同じ映像を見る
……というのは相性の悪い人となら苦痛な時間だ。
高校の頃、部活の先輩に誘われるまま、
映画を見に行って後悔したことがある。
でも国領さんは大丈夫。
ごくごく薄く感じる彼のにおいも息遣いも、
わたしをとても安らかな気持ちにしてくれた。

映画は結局、ベストセラーを映画化した、
誰が見ても大丈夫そうな無難な選択になった。
だけど、これが大当たり。
笑ったり、ハラハラドキドキしたり、
ラスト近くでは涙ぐんだりしながら、
とてもステキな時間を過ごすことができた。
それは圭司と別れた寂しさや心細さを、
さらさらと洗い流してくれるような、
温かさとやさしさが感じられる時間だった。

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