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ただひたすら会いたい!! 復活を考えない方がいいはずなのに

ダメ、こんなことじゃ。まずは落ち着こう。
わたしは車内の人に変に見られない程度に、
ゆっくりと大きく深呼吸をしてみた。
そしてスマートフォンの画面から視線を外して、
あらためて列車内を見回す。
お休みの日の夜だから空いていて、
乗客はみんな、のんびりと平和そうな顔。
逆に窓の外を流れる夜の灯りは、
寒さで輪郭がくっきりと冴えて美しい。

よく考えよう。
わたしは圭二より国領さんとの方が、
幸せになれるんじゃないの?
今のわたしに圭二は、本当に必要?
圭二の元に戻って幸せになれる?
もし仮にうまくいっても、
また突然「別れよう」って言われたら……。

そう、圭二との復活は考えない方がいい。
でも、最後に一度だけでも会いたい。
ちゃんと会って今度こそ納得して別れたい。
それはきっと、悪いことではないはず。
……そこまで考えてわたしは、
自分にウソをついていると思い知る。
本当は、ただひたすら圭二に会いたいだけ……。
わたしは「会いましょう」と指で紡ぎ送信した。

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